一橋大、東工大と七帝大の研究 - 難関大学への道その2

 前回の記事はなかなか興味深かったようで、コメントがいくつか付きました。コメント欄に返信してもいいのですが、折角なので、表を作り変えてみました。
 志望校のランクダウン決定方式、志望校のランクアップ決定方式の二通りあると思います。そして、私も実は前者のほうが多いと思うのですが、後者の方法で志望校を決める人もいます。
 私の同級生でも持ち偏差値が東大を上回っているにもかかわらず、京大に進学した人は多数いますし、更に、東大の持ち偏差値以上でありながら、九大に進学した女子もいました。家庭の事情でどうしても地元に留まる必要があったようです。そういう方のように偏差値とは別の価値観で志望大学を決める人はいますし、そういう方に敬意を表す意味でも、ランクアップ方式での志望校決定は紹介する必要がありました。
 まず、ランクアップ方式で説明します。北海道の高校生で持ち偏差値が58.8だとします。北大合格圏ですから、まずまずの位置です。偏差値61.0になると九大合格圏ですが、九大か九州に何らかの思い入れがない限り、まず九大を受験しようとは思わないでしょう。
 そして、彼が努力して偏差値61.3になりました。東北大合格圏になります。ここで初めて、彼は、地元を離れるという選択肢を持ちます。仙台であれば、北海道からもそこそこ近いですし、挑戦しようという気にもなります。持ち偏差値が徐々に上がってくると名大、阪大も合格圏になりますが、リスクを犯して遠方まで行くのであれば東北大を受験することになります。持ち偏差値が69.3を超えて初めて、地元を出て東大に挑戦するようになります。
 今度は、ランクダウン方式で説明します。栃木県、埼玉県、神奈川県の受験生が東大を目指すとします。思ったほど成績が伸びず東大合格圏に到達しません。その次の選択肢として、一橋大東工大合格圏であれば、埼玉県と神奈川県の受験生は自宅通学もできることから悩まずに志望します。
 ところが栃木県の受験生にとっては、下宿するのであれば安全性をとって一工をスキップして東北大という選択肢もあります。少なくとも一工を目指す偏差値レンジはかなり狭いものになります。一方、神奈川県の受験生にとっては、一工がだめなら、私大や地元の国立大ということになり、一工の挑戦する受験生の偏差値レンジは広くなります。少なくとも東北大は(何か特別な理由がない限り)選択肢から外れます。
 そして、埼玉県の受験生にとっては、一工の次に東北大も選択肢にはいります。栃木県と埼玉県の受験生にとって、東北大の合格圏から外れた場合は、北大は(何か特別な理由がない限り)選択肢にならず、私大が地元国立大を志望することになります。
 以下の表は、受験生の持ち偏差値と一般的な志望大学との関係を紹介します。空欄は合格圏にあっても必ずしも合格圏の大学を志望するとは限らないことを意味します。

偏差 69.3 67.5 67.2 64.2 62.0 61.3 61.0 58.8
北海 東大 東北 北大
青森 東大 一工 東北
岩手 東大 東北
宮城 東大 東北
秋田 東大 東北
山形 東大 東北
福島 東大 東北
偏差 69.3 67.5 67.2 64.2 62.0 61.3 61.0 58.8
茨城 東大 東北
栃木 東大 東北
群馬 東大 東北
埼玉 東大 一工 東北
千葉 東大 一工
東京 東大
神奈 東大 一工
偏差 69.3 67.5 67.2 64.2 62.0 61.3 61.0 58.8
新潟 東大 東北
富山 東大 阪大
石川 東大 京大 阪大
福井 東大 京大 阪大
山梨 東大
長野 東大 名大 東北
偏差 69.3 67.5 67.2 64.2 62.0 61.3 61.0 58.8
岐阜 東大 京大 名大
静岡 東大 京大 名大
愛知 東大 京大 名大
三重 東大 京大 阪大 名大
偏差 69.3 67.5 67.2 64.2 62.0 61.3 61.0 58.8
滋賀 京大 阪大
京都 東大 京大
大阪 東大 京大 阪大
兵庫 東大 京大 阪大
奈良 東大 京大
和歌 東大 京大 阪大
偏差 69.3 67.5 67.2 64.2 62.0 61.3 61.0 58.8
鳥取 京大 阪大
島根 東大 阪大
岡山 東大 京大 阪大
広島 東大 京大 阪大 九大
山口 東大 京大 阪大 九大
徳島 東大 阪大
香川 東大 京大 阪大
愛媛 東大 阪大
高知 東大 京大 阪大
偏差 69.3 67.5 67.2 64.2 62.0 61.3 61.0 58.8
福岡 東大 京大 九大
佐賀 東大 京大 九大
長崎 東大 九大
熊本 東大 京大 阪大 九大
大分 東大 阪大 九大
宮崎 東大 京大 九大
鹿児 東大 九大
沖縄 京大 一工 東北 九大