東大相当率の読み方 - 旧帝大調整率

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※この記事は4月11日に書いています。5月9日に更新しました。

 昨年度まで七帝大相当率を全国高校ランキングの指標として使っています。このブログの開始時(2011年)は全国の高校について言及を避けていました。た だ、全国の高校に全く関心を持たないのも首都圏の高校の分析ができません。そこで2013年ごろから少しずつ指標を試行錯誤して改良してきました。2014年にようやく七帝大相当率が確定して、今年は、大学合格実績発表と同時に集計することができました。基本概念は同じですが、改めて東大相当率として整理してみます。

偏差値 大学 合格数 潜在合格数 東大比 近似値
69.3 東大 3108 3108 1.00 1.00
67.5 京大 2907 6015 1.94 2.00
64.2 阪大 3433 9448 3.04 3.00
62.0 名大 2238 11686 3.76 4.00
61.3 東北大 2607 14293 4.60 5.00
61.0 九大 2756 17049 5.49 6.00
58.8 北大 2674 19723 6.35 7.00
  • 潜在合格数=累積合格数

 まず、旧帝大調整率です。どの地方の高校にとっても最初に目標となる大学は地元の旧帝大であることに異論はないでしょう。ただ、旧帝大の合格数を単純に合計しただけでは、東大に100名合格する高校と北大に100名合格する高校が同じ評価になってしまいます。大学ごとの重み付けが必要になってきます。
 モデルとしては、まず、旧帝大の総合格数を計算します。旧帝大同士は重複合格はできませんので、総合格数は各大学の合格数の合計になります。次に、偏差値順に並べます。ただ、旧帝大の難易度は偏差値によらずとも、後背地人口を加味しても、北大→九大→東北大→名大→阪大→京大→東大の順番で難易度が上がっていくことは今後も変わりないでしょう。いくら京大シフトといっても関西と関東の地元人口からみて、京大が東大より平均的な難易度が上回ることはありません。
 となると、北大までを含めた旧帝大合格者19723名が北大の潜在合格数になります。このように難易度順に並べた大学の定員を累積したものが各大学の潜在合格数となります。それを東大の合格数比になると、小さいほうから、それぞれ、「1.00」「1.94」「3.04」「3.76」「4.60」「5.49」「6.35」となります。ただし、合格数は毎年変わりますし、小数点つきの数字を覚えることも不便なので、近似値として、「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」を加重係数に採用します。その結果、導き出されたのが東大相当の合格率が旧帝大調整率です。

  • 旧帝大調整率=(京大÷2+阪大÷3+名大÷4+東北大÷5+九大÷6+北大÷7)÷卒数

参考