七帝大、一工、早慶の相関係数 - 七帝大の相関

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※この記事は9月14日に書いています。

京大 阪大 名大 東北 九大 北大
東大 0.397 0.157 0.021 0.127 0.004 0.232
京大 0.683 0.134 -0.067 0.087 0.260
阪大 0.052 -0.281 0.080 0.138
名大 -0.071 -0.210 0.073
東北 -0.329 0.235
九大 -0.202

 当たり前の結果ですが、七帝大同士は少数の例外を除いて全く相関がありません。逆に、負の弱い相関もあります。少数の例外とは、東大と京大、京大と阪大の相関です。
 東大と京大はどちらとも全国から俊英を集めるという点で相関があります。関東圏と関西圏では、それぞれ地元では、東大と京大が卓越した合格数を誇りますが、それ以外の地方では、東大を多く目指す高校は同様に京大も多く目指しています。したがって、合格数に弱い相関関係が存在します。
 京大と阪大の相関係数は説明するまでもないでしょう。同じ関西圏にあり、最上位層は京大を目指し、その次の層は阪大を目指すという関係にあります。これは関西圏以外の高校でも、関西指向の受験生は、志望大学選定で京大と阪大で住み分けを行うので、両者には相関関係が存在することになります
 名大、東北大、九大、北大の注目すべき点は、偏差値が隣接している大学同士では相関係数が全て負になっていることです。当たり前ですが、偏差値が近接しているからこそ、各地方の旧帝大に志願者が集中して、他の地方の旧帝大は志願しません。名古屋に住んでいて、名大合格圏の偏差値がありながら、わざわざ類似の偏差値東北大を志願するのは、よほど東北大か東北地方に思い入れが必要です。通常、両者は排他的関係になるので、負の相関になります。
 面白いのが北大で他大学との相関係数が比較的高めです。北大は七帝大では一番偏差値が低く、例えば、仙台在住で、東北大合格圏には到達しないが、北大なら合格できる層が志望するからでしょう。近隣の山形大や福島大でも下宿が必要なので、同じ下宿をするのなら、札幌の北大を目指します。北大と、東大、京大、東北大には弱いながらも相関関係が存在するのは、偏差値による住み分けが行われているからです。