大学合格数データと著作権

スマホで表を見る場合、画面を横向きにし、必要ならPCビューにしてください。

※この記事の作成日は2月2日です。

 まず、Wikipedia の記事を参照してくだい。

 本ブログによる雑誌データの利用方法は、原文のまま複製すること(海賊版)を意図したものでなく、著作権法における非親告罪化の対象外です。この問題に関与できるのはサンデー毎日週刊朝日、大学通信社と、プログプロバイダーであるはてなブログの運営です。
 著作権に関するやりとりは、はてなブログの運営を通して私信で行うものであり、このブログの公開コメント欄で受け付けることはありません。コメント欄で言及された場合は、反論という形でなく、削除という形で対応します。あらかじめご了承ください。
 過去に『データ・マスキング*1』で言及していましたが、改めて要点を絞って記事にします。

  • (1) そもそも大学合格数そのものに著作権はあるか
  • (2) 大学合格数の転載は営業妨害になるか
  • (3) 大学合格数を加工したデータは転載にあたるか

(1) そもそも大学合格数そのものに著作権はあるか

 大学合格数データは週刊誌だけでなく、各高校のホームページで公開されています。また大学側から公開される場合もあります。ただ、私自身はこの部分を争点にする気はないので、一桁マスクルールを適用して純粋な合格数はなるべく掲載しません。(一部例外がありますが、詳細は後述します。)

(2) 大学合格数の転載は営業妨害になるか

 個別の大学合格数に著作権がないとしても、それを収集する費用は各週刊誌や大学通信社が負担していますし、その費用を上回る収益があるからこそ、毎年恒例の高校別大学合格数特集があるわけです。数件程度の合格数データは引用の範囲内としても、数百件をまとめて転載することは、情報提供側が雑誌の売り上げに影響すると判断すれば何らかの動きがあるかもしれません。
 いずれしても、このブログでは、一桁マスクルールで生データの掲載はしていませんし、ことあるごとに記事中で雑誌の購入を勧めていますので、営業妨害に当たるとは思えません。逆に、雑誌の特集に対して積極的に話題を提供していることから、雑誌の売り上げに貢献しているという立場です。

(3) 大学合格数を加工したデータは転載にあたるか

 この部分に疑問を持つ人はいないと思いますが、雑誌の数値を計算式で加工したものは、転載に当たらず、このブログによるオリジナルの表現です。このブログでは合格率や合格数の加減乗除値は積極的に公開しています。でないと記事としての信憑性に欠けるからです。
 例えば、2018年度の進学校評価では、開成より栄光学園のほうが上だったという記事において、文章だけでは説得力がありません。開成と栄光学園の卒業生数に占める東大合格者率を数値として掲載してこそ説得力があります。

例外事項

 東大合格数については10人以上の合格者があった高校のみ特定の記事で実際の数値を掲載しています。この場合においても、本ブログは6月までは高校名をイニシャル表記に留め、雑誌の情報を丸ごと掲載することは控えています。また、該当記事は単一の出展だけでなく、学校ホームページを含め、複数の出展を参照して常に更新しています。したがって、6月の高校名公開時には、雑誌の転記ではなく、独自調査を含めた数値になっているという立場です。

引用の範囲

 文章を表現するために、少量の転載は引用として認められています。どのくらい転載すると引用の範囲を超えるのか客観的な基準はありませんが、このブログでは、同一年度かつ同一大学で20校を超える高校別合格数を同一記事に記載する場合は、「x」で数値をマスクすることにしています。

最後に

 結論として、本ブログによる雑誌データの利用方法は、法的になんら問題のないものと判断しています。仮に異論があるとしても、著作権法における非親告罪化の対象外であることから、サンデー毎日週刊朝日、大学通信社だけが争点にする権利を有します。それ以外の第三者は、内心でいかなる見解を持とうとも、この件を争点にすることはできません。