各都道府県のトップ校が目指す旧帝大とは

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 七帝大率ランキングとは直接関係ありませんが、今回は各都道府県のトップ校が目指す旧帝大をまず紹介したいと思います。調査対象にした高校は各都道府県で七帝大率ランキングの上位3校です。

  • 下記の表の見方
    • TH:東北大
    • ○:上位3校の大学合格者数の合計で、最も合格数が多い旧帝大
    • △:○以外の旧帝大の合格者数が最も多い学校が2校ある旧帝大
    • ×:○以外の旧帝大の合格者数が最も多い学校が1校ある旧帝大
TH
北海
青森
岩手
宮城
秋田
山形
福島
茨城
栃木 ×
群馬
埼玉
千葉
東京
神奈
新潟 × ×
TH
富山 ×
石川 × ×
福井
山梨 × ×
長野
岐阜
静岡 ×
愛知
三重
滋賀
京都
大阪 ×
兵庫
奈良
和歌 ×
鳥取 ×
島根 × ×
岡山 ×
広島 ×
山口
徳島
香川 ×
愛媛 × ×
高知 × ×
福岡
佐賀
長崎
熊本
大分
宮崎 ×
鹿児 ×
沖縄 ×

 表の見方がわかりづらく、特に△の意味がわかりづらいと思いますので、兵庫県を例に挙げてみます。上位3校は、灘、甲陽学院、白陵です。
 灘は東大が最も多く、甲陽学院と白陵は京大が最も多いのです。3校の合計は東大が134名で、京大が113名です。したがって、東大の欄は「○」で京大の欄に「△」がはいります。兵庫県のように上位3校のうち2校が京大優先にも関わらず、残りの1校の実績でその都道府県の優先大がひっくり返る例は、3例あります。これは特殊な例で、通常は、3校とも同じ大学を優先大にするか、2校を優先大にしている大学が、合計合格数でトップにくるものです。

校名 TH 七帝率
2 ○灘 224 105 41 14 2 2 2 1 58.72%
10 甲陽学院 200 11 51 26 1 4 3 5 23.72%
15 ◎白陵 171 18 21 20 2 2 4 1 21.57%

 北海道地方、東北地方、九州地方のように優先大が明確に決まっている地方もあれば、中部地方や中国四国地方のように優先大が分かれる地方もあります。関東地方の場合、東大を優先大にしているのは1都3県だけで、北関東は東北大が優先大になります。中部地方では、甲信越が東北大で、北陸が阪大、東海が名大に分かれています。近畿地方では、兵庫県が例外的な存在で、あとは旧畿内が京大、それ以外が阪大になっています。
 中国・四国地方は地元に旧帝大がないので優先大が分散しています。(ただ、これは広大を対象からはずしているのが理由で、この地方では広大が優先大になっています。)まず、例外は、岡山県が東大を優先大にしていることです。次に、広島県高知県が京大を優先大にしています。山口県島根県が九大を優先大にして、九州の影響力が強いことがわかります。それ以外は阪大が優先大です。こうみてくると、阪大は以外と守備範囲が広いことがわかります。