都県・区分 |
2007 |
割合 |
2011 |
割合 |
増減 |
埼玉・公立 |
182 |
3.07% |
249 |
4.27% |
1.19% |
東京・公立 |
292 |
4.93% |
328 |
5.62% |
0.69% |
区分 |
増減 |
茨公 |
茨私 |
千公 |
千私 |
埼公 |
埼私 |
東公 |
東私 |
神公 |
神私 |
埼公 |
1.19% |
|
|
|
|
|
|
|
1.19% |
|
|
東公 |
0.69% |
|
|
|
|
|
|
|
0.69% |
|
|
閉鎖通学圏分析では、増加分は、埼玉県公立が10区分中で1位、東京都公立が10区分中で4位となっています。これらの増加分を供給したのは東京都国私立です。東京都公立は2011年度に一貫校が東大5名の合格者を出しましたが、それ以外は全て高入生です。埼玉県公立も一貫校はありますが、東大合格者はほとんどが高入生の実績です。この状況からこの4年間で起きたことは高校受験で公立指向が強まったことです。
直接的な原因は、都立重点校による進学指導の強化です。東京都公立が0.69%増加して4位になっているのもうなづけます。しかし、埼玉県公立がそれを上回る1.19%で1位になったのはなぜでしょうか?埼玉県も学区撤廃を行いました。しかし、東京都ほど何らかの積極的な教育施策は行っていません。増加した理由は『都内私学の低迷と都内私学への距離』です。
埼玉県からは高校受験で優秀な生徒が都内の私立に進学していました。開成・国立大附属高は当然のことながら、それ以外の私立も志望対象でした。ところが、都内私学が都立重点校に優秀な生徒を奪われ、実績が低迷していく過程で、埼玉県から遠距離通学するほどの魅力がある学校が減ってしまいまいた。今では、開成・国立大附属高を除いて、優秀な生徒は県内に留まり、それが埼玉県公立高の躍進となっています。