東大合格者占有率の変遷 - 東京都

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 今回は東京都に着目してみます。まず表の説明をします。左から年度、次に東京都の東大合格者占有率の3000人比とその概略図です。その次の数字が首都圏における東京都の占有率とその概略図です。

年度 3000人比 800⇔1000 首都圏比 60%⇔80%
1993 928 ###### 66% ###
1994 941 ####### 66% ###
1995 941 ####### 66% ###
1996 914 ##### 69% ####
1997 989 ######### 71% #####
1998 889 #### 68% ####
1999 957 ####### 71% #####
2000 934 ###### 72% ######
2001 980 ######### 73% ######
2002 937 ###### 71% #####
2003 996 ######### 71% #####
2004 927 ###### 74% #######
2005 972 ######## 71% #####
2006 900 ##### 71% #####
2007 959 ####### 71% #####
2008 889 #### 69% ####
2009 864 ### 67% ###
2010 964 ######## 68% ####
2011 996 ######### 70% #####

 まず、東京都の首都圏比に注目します。最高値が74%で最低値が66%です。ただし、前年度から3%以上の変動はなく、非常に安定しています。逆に、3000人比は最低864人から最高996人と大きく変動しています。年度の変動も大きく、前年度から100人増減する時もあります。首都圏内部では東京都の占有率は安定しているのですが、首都圏そのものが東京都の好不調に影響を受けていると言ってよいでしょう。
 東京都の占有率についてコメントをすると、2000年まで増加し、2005年頃から低下をしています。2011年は70%に戻したのですが、単年度の傾向なのか、反転して増加傾向になるのか来年以後を見る必要があります。
 理由として考えられるのが、1993年には浦和高校48名、千葉高校51名、桐蔭学園85名と周辺県のトップ校が健在だったのですが、周辺県の中学受験が本格化してくると同時に都内指向が強くなったからでしょう。特に埼玉県と千葉県は公立が守勢に回ったのに対して、地元私立の成長が遅れているので、都内流出が加速してしまいました。2005年以後反転してきたのは、周辺県の私立が成長してきたからでしょう。