今回は東京都以外の周辺県(埼玉県、千葉県、神奈川県)に着目してみます。まず、表の説明をします。左から年度、次に周辺県の東大合格者占有率の3000人比とその概略図です。その次の数字が首都圏における周辺県の占有率とその概略図です。前回、東京都を紹介したので、それを補完する数字なのですが、人数比では興味深い現象が起きています。
年度 | 3000人比 | 300⇔500 | 首都圏比 | 20%⇔40% |
---|---|---|---|---|
1993 | 463 | ######## | 33% | ###### |
1994 | 465 | ######## | 33% | ###### |
1995 | 475 | ######## | 33% | ###### |
1996 | 394 | #### | 30% | ##### |
1997 | 403 | ##### | 28% | #### |
1998 | 414 | ##### | 31% | ##### |
1999 | 382 | #### | 28% | #### |
2000 | 348 | ## | 27% | ### |
2001 | 360 | ### | 26% | ### |
2002 | 378 | ### | 28% | #### |
2003 | 398 | #### | 28% | #### |
2004 | 320 | # | 25% | ## |
2005 | 380 | #### | 28% | #### |
2006 | 365 | ### | 28% | #### |
2007 | 374 | ### | 28% | #### |
2008 | 387 | #### | 30% | ##### |
2009 | 407 | ##### | 32% | ###### |
2010 | 440 | ####### | 31% | ##### |
2011 | 423 | ###### | 29% | #### |
まず、周辺県の首都圏比ですが、これは前回の東京都の首都圏比と足して100%になる数字なので、特に新しいコメントはないのですが、占有率が減少したあと、2001年に反転して増加傾向になりました。2004年はどうも特異年のようで無視したほうが良さそうです。2009年に反転して、また減少傾向になりましたが、一時的なものか恒常的なものか、今後の経過に注目したいと思います。
3000人比では、非常になだらかな曲線を描いています。東京都が隔年現象のようなジグザグのグラフになったのに対して、周辺県では前年度からなだらかに増減を繰り返しています。特異年と思われる2004年を除けば、大きく変動することはありません。