東大合格者占有率の変遷 - 神奈川県

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 今回は神奈川県に着目します。全国でも東京都に次ぐ東大合格者輩出県であり、首都圏でも大きな影響力を持ちます。

年度 3000人比 150⇔500 首都圏比 10%⇔25%
1993 276 ######## 19.8% ######
1994 279 ######## 19.8% ######
1995 290 ######### 20.4% ######
1996 253 ###### 19.3% ######
1997 253 ###### 18.2% #####
1998 284 ######## 21.8% #######
1999 250 ###### 18.6% #####
2000 209 ### 16.3% ####
2001 237 ##### 17.7% #####
2002 225 ##### 17.1% ####
2003 252 ###### 18.1% #####
2004 203 ### 16.3% ####
2005 232 ##### 17.1% ####
2006 228 ##### 18.0% #####
2007 236 ##### 17.7% #####
2008 212 #### 16.6% ####
2009 231 ##### 18.2% #####
2010 255 ####### 18.1% #####
2011 240 ###### 16.9% ####

 まず、首都圏比では、1998年に21.8%で最高値を記録したあと、2000年に16.3%まで落ち込み、その後は17%前後で低位安定しています。2011年の16.9%も最低値に近い数字です。神奈川県と言えば、栄光、聖光、浅野の男子御三家が好調ですが、意外にも、この3校の好調さが打ち消されている状況です。

  • 新興共学私立の伸び悩み
    • 公文国際が好調な滑り出しを見せましたが、最近は少し息切れ気味です。関東学院桐光学園はまだまだ私立大指向が強く、なかなか難関国立大を目指す環境が整いません。
  • 女子校の伸び悩み
    • フェリスを初めとして、横浜雙葉、横浜共立などの女子校が上昇基調に乗れないようです。共学勢も伸び悩んでいるので、神奈川県の女子は学校選択に悩みます。
  • 公立勢の伸び悩み
    • 他の都県と違い、公立改革が遅れているようです。東京都や埼玉県ではトップ公立校が東大合格者数30人台まで回復しました。千葉県でもトップ校が直接中学受験に参入しました。神奈川県の場合、改革の成果がまだ現れていません。

 桐蔭学園の受け皿作りに苦戦して、1990年代の勢いを取り戻せないという感じです。県内で好調なのは、栄光、聖光、浅野は全て男子校です。桐蔭中教、サレジオ逗子開成も全て男子校であることから、女子にとって選択肢が少ない状況が続いています。