はじめに

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 皆さん、子供の中学受験でどのように学校を選んでいますか?まず合格可能性の目安となる偏差値情報は必要です。その次に実際に通学可能かどうか見極めます。もちろん、校風や授業料なども気になります。そして、6年後の大学合格実績が気になると思います。ところで、大学合格実績のどこを見ていますか、実際に自分の子供が目指す大学の合格数ですか、「いや、やっぱり東大合格者数」という人もいると思います。
 私立大学の合格数情報は併願や推薦枠などの要素があり、実態がつかみづらいものです。かといって、詳細をすべての私立高に対して調べることは不可能です。その意味で東大合格者数というのは、実際の進学者数とほぼ一致し、しかも60年間にも及ぶ推移データが比較的入手しやすいという意味で、高校の合格実績の統一的な指標として合理性があります。
 しかし、毎年、東大に30名以上合格している学校であれば、長期的な傾向がつかめるのですが、東大に数名ほど合格するような私立高を比較する場合には、使い勝手の良いものではありません。学年上位のほんの数名の調子によって合格実績が左右されるからです。東大合格者数だけでは長期的な傾向がつかめません。
 となると、せめて早大、慶大の合格実績を指標に加えたくなるものです。早大、慶大であれば、各学校の中堅層でも努力により合格可能なので、学校の実績が把握しやすくなります。ただ、問題点は早慶の合格数だけでは、東大の合格安全圏の生徒が多い高校は、受験機会が減る分だけ過小評価されてしまいます。トップ校から中堅校まで精度がぶれない統一的な指標が必要です。いろいろ試したところ、加重平均でかつ数よりも率で評価するほうが良さそうです。
 このブログは、まず合格実績の評価を行い、中学受験の2月1日まで、60校程度、5年間のトレンドを紹介してみたいと思います。その後は、各校毎に2011年の東大合格実績を傾向を予測してみたいと思います。