私立一貫校・本当の実力2015 - 1位〜10位

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※この記事は12月26日に書いています。

  • 左から、順位、校名、所在地、(中入生の)卒業生数、東大率、早大率、慶大率、東大早慶調整率、七帝早慶調整率、
  • 続けて、(高入生の)卒業生数、東大率、早大率、慶大率、東大早慶調整率、七帝早慶調整率、
  • 卒数の下一桁は[x]でマスク(原典の数値復元を防止するため)
  • ○は男子校、●は女子校、◎は共学校

校名 東率 早率 慶率 TSK NSK 東率 早率 慶率 TSK NSK
1 駒場東邦 22x 35.81 44.10 37.12 35.81 38.56
2 桜蔭 23x 32.76 55.60 43.10 32.76 34.21
3 聖光学院 22x 32.74 79.65 65.49 32.74 35.10
4 ○麻布 29x 29.43 54.85 48.83 29.43 32.95
5 栄光学園 17x 25.42 61.02 78.53 25.42 27.42
6 ○海城 27x 20.29 56.88 42.75 20.29 22.35
7 ○武蔵 16x 16.27 9.64 12.05 16.27 20.31
8 ◎渋谷渋谷 20x 16.02 52.91 36.41 16.02 18.10
9 ○浅野 26x 14.93 55.22 65.67 15.34 17.02
10 ◎久大附設 14x 14.97 8.84 14.29 14.97 21.25 5x 28.85 15.38 11.54 28.85 36.76

 さて、順位表を個別に紹介していきます。今回も上位から紹介します。まず、ここの登場する学校は『志望校を決める』に資料提供をした学校のみです。「本当の実力」記事では、中学募集と高校募集のある学校は、それぞれの実績を別資料にする必要があります。これは学校にとってハードルの高い要求で、伝統のある中高一貫校は掲載されない場合が多くあります。おのずと新興私立が多くなります。最上位校で高校募集がある開成と灘はこの順位表には登場しません。一方、伝統ある中高一貫校でも中学募集だけの学校は、提供する資料が単純に大学合格実績だけなので情報開示にハードルはなくほとんどの学校が掲載されています。
 まず、1位から8位までは東大早慶調整率は東大率と一致しています。それだけ、東大安全圏の生徒が多い学校がそろっています。すべて首都圏の学校です。1位の駒場東邦、2位の桜蔭、3位の聖光が東大率30%を超えています。4位は麻布で、生徒数が多い分、東大合格者数の割には東大率は高くないようです。5位は栄光で東大率25%で、依然として高い割合を維持しています。6位は海城で、完全中高一貫化が軌道に乗っているのか、東大率20%を超えています。7位は武蔵で、早大率と慶大率は進学者数から割り出していますが、圧倒的な東大率が評価されて上位を維持しています。8位に渋谷渋谷がきています。昨年までは早慶で率を上げる性格の学校でしたが、今年は東大率で勝負する学校になっています。9位は浅野です。慶大率が65%と高く、東大率だけでなく、早慶の調整率が加算されています。
 そして、10位が久留米大附設です。上位10項で唯一高校募集のある学校です。高校募集は50人台ですが、驚くことに高入生のほうが東大率が高くなっています。中入生が14%なのに対して、高入生は28%と倍になっています。優秀層の大半が中学受験で私立にいってしまう首都圏とは傾向が違います。福岡県では優秀層でも多くが公立中学校にいって、県立高校では物足りない生徒が高校受験で久留米大附設を目指し、実に桜蔭や麻布と遜色のない東大率を出しています。