※この記事は6月7日に書いています。
昨年の連載ですが、推定モデルが出来ているので、東大理一、理二で、東大理三の合格最低点を上回った受験者数を今年も推定してみます。
標準 | 合格者 | 左の | 合格者 | 左の | 理三 | 左の | 理三 | |
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偏差 | 最低点 | 偏差値 | 平均点 | 偏差値 | 最低点 | 偏差値 | 合格数 | |
理一2015 | 41.8 | 323 | 52.4 | 353 | 59.5 | 377 | 65.3 | 175.3 |
理二2015 | 39.7 | 311 | 55.4 | 334 | 61.7 | 377 | 72.1 | 25.5 |
理三2015 | 43.2 | 377 | 56.6 | 403 | 62.6 | 377 | 56.6 | 100.0 |
理一、理二、理三の標準偏差は、それぞれ、41.8, 39,7, 43.2 です。まず、それぞれの科類に合格するための、最低点とその偏差値を推定します。理一、理二、理三は、323(52.4), 311(55.4), 377(56.6)です。理三の合格最低点は377点です。理一、理二で、377点を取るために必要な偏差値を推定すると、65.3 と 72.1 です。正規分布表から各科類の受験者で該当偏差値を上回った人数を推定します。それぞれ、175名と 25名です。
理三 | 理一 | 理二 | 理三 | 理系 | 備考 | |
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最低点 | 合格数 | 合格数 | 合格数 | 合格数 | ||
2005 | 382 | 68 | 23 | 80 | 171 | 旧後期 |
2006 | 395 | 71 | 19 | 80 | 170 | ↓ |
2007 | 386 | 62 | 15 | 80 | 157 | ↓ |
2008 | 378 | 88 | 22 | 90 | 200 | 新後期 |
2009 | 380 | 110 | 44 | 98 | 252 | 定員増 |
2010 | 364 | 152 | 63 | 100 | 315 | ↓ |
2011 | 393 | 76 | 32 | 100 | 208 | ↓ |
2012 | 383 | 187 | 33 | 100 | 320 | ↓ |
2013 | 370 | 160 | 23 | 100 | 283 | ↓ |
2014 | 372 | 113 | 27 | 100 | 240 | ↓ |
2015 | 377 | 175 | 25 | 100 | 300 | ↓ |
上記の表は、2005年から、理三合格最低点を上回った理一と理二の受験者数を推定したものです。当然、該当科類の合格最低点は軽く上回っていますので、全員、理一か理二の合格者です。理二の場合は、理三と同じ生物系の科類なので、理二の上位層は理三に流れるので、理二の上位層は薄く、例年、理三に合格できるのは20名台です。
一方、理一は物理系の科類なので、いくら優秀であろうが医者には興味のない集団です。今年は、理三の合格最低点を上回ったのが175名です。今年も理一の上位100名は理三の合格者100名よりも優秀だったようです。理三の定員が100名になってからは、2011年の例外を除き、理一の上位100名は理三合格者よりも優秀という状況が続いています。
また、2010年は理一の最高点が、理三の最高点を上回っています。2009年と2015年は理一の最高点が、理三の最高点の10点差以内までに迫っています。