国公立医学部2018 - 難関係数

※この記事の作成日は4月22日です。

週刊朝日 2018年 4/27 号【表紙:櫻井翔】 [雑誌]

 今年は国公立医学部の合格実績を分析します。よく週刊誌では国公立医学部合格数で順位付けをしますが、偏差値78の医学部と偏差値61の医学部を同じ扱いにすることに違和感を感じる人も多いと思います。
 もちろん、医者になるという目的の人からみれば、偏差値78の医学部であろうが、偏差値61の医学部であろうが、医師国家試験に合格すれば、同じ医師なので余計なお世話かもしれません。それに入学時の偏差値と医師国家試験の合格率には全く相関がないどころか、弱い負の相関があるぐらいです。偏差値78の医学部に合格して、医師になるのは、無駄な努力という話になります。
 さて、話を本筋に戻します、同じ扱いにしないということは大学ごとに合格数に重みをつけるということです。重みの選び方で結構もめますが、このブログではかなり早い段階で結論が出ています。たとえば、偏差値78以上の人に出会う確率は標準正規分布表から0.26%です。一方、偏差値68以上の人に出会う確率は3.59%です。偏差値78以上の人は偏差値68以上の人よりも、3.59÷0.26=13.81倍も出会うのが難しいのです。これを難関係数と定義します。
 実際、偏差値78は東大理三の偏差値で、偏差値68は東大理一の偏差値です。東大理一に合格できる人のうちで、13.81人に一人しか東大理三に合格できないという意味です。今回は偏差値は難関度の順位付けだけでなく、出現分布にも使用しますので、上位層の偏差値幅を詳細に区別できる模試が必要です。そこで、駿台模試の値を使用します。

偏差値 出現率 難関係数 大学
78 0.26% 14.06 東京大理三
77 0.35% 10.36 京都大医
73 1.07% 3.35 大阪大医
71 1.79% 2.01 東京医科歯科大医
70 2.28% 1.58 名古屋大医
九州大医
69 2.87% 1.25 東北大医
千葉大
68 3.59% 1.00 (東京大理一)
山梨大医
京都府立医科大医
大阪市立大医
神戸大医
広島大医
67 4.64% 0.81 北海道大医
筑波大医
横浜市立大医
金沢大医
奈良県立医科大医
岡山大医
66 5.48% 0.66 名古屋市立大医
三重大医
長崎大医
65 6.68% 0.54 札幌医科大医
新潟大医
岐阜大医
滋賀医科大医
和歌山県立医科大医
山口大医
熊本大医
64 8.08% 0.44 富山大医
信州大医
浜松医科大医
63 9.68% 0.37 群馬大医
徳島大医
香川大医
高知大医
鹿児島大医
62 11.51% 0.31 弘前大医
福井大医
鳥取大医
愛媛大医
大分大医
宮崎大医
61 13.57% 0.26 旭川医科大医
秋田大医
山形大医
福島県立医科大医
島根大医
佐賀大医
琉球大医
  • 難関係数=基準校出現率÷対象校出現率
  • 合格調整数=Σ(対象校合格数×難関係数)
  • 合格調整率=合格調整数÷卒数