東大理三級理一志望者 - 2019年

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※この記事の作成日は2020年1月12日です。

 2019年の「東大理三級理一志望者」の分析はいつの間にか年を越してしまいました。

標準 合格者 左の 合格者 左の 理三 左の 理三
偏差 最低点 偏差値 平均点 偏差値 最低点 偏差値 合格数
理一2019 38.7 335 52.2 363 59.4 385 65.1 178.8
理二2019 36.3 330 55.3 353 61.6 385 70.4 38.0
理三2019 41.3 385 55.4 411 61.7 385 55.4 97.0

 理一、理二、理三の標準偏差は、それぞれ、38.7, 36.3, 41.3 です。それぞれの科類に合格するための、最低点とその偏差値を推定します。理一、理二、理三は、335(52,2), 330(55.3), 385(55,4) です。理三の合格最低点は385点です。理一、理二で、385点を取るために必要な偏差値を推定すると、65.1 と 70.4 です。正規分布表から各科類の受験者で該当偏差値を上回った人数を推定します。それぞれ、178人と 38人です。

理三 理一 理二 理三 理系 備考
最低点 理三級 理三級 合格数 理三級
2005 382 68 23 80 171 旧後期
2006 395 71 19 80 170
2007 386 62 15 80 157
2008 378 88 22 90 200 新後期
2009 380 110 44 98 252 定員増
2010 364 152 63 100 315
2011 393 76 32 100 208
2012 383 187 33 100 320
2013 370 160 23 100 283
2014 372 113 27 100 240
2015 377 175 25 100 300
2016 389 118 21 98 237 後期無
2017 408 137 26 98 261
2018 392 94 9 98 201 面接有
2019 385 178 38 97 313

 上記の表は、2005年から、理三合格最低点を上回った理一と理二の理三級合格者数を推定したものです。2018年は、理三が大幅難化しましたが、2019年は易化したようです。理一合格者のうち178人が、理二合格者のうち38人が理三の合格最低点を上回っていると推計されました。
 全体的な医学部指向の傾向はわかりませんが、2020年の入試でもこのように易化が続くようであれば、東大理三指向は緩和されたと判断していいでしょう。医学を志すものにとって、東大医学部の環境は唯一のものかが問われる年になります。唯一でなければ、東大理三にこだわる必要もなくなるわけです。