仮面の取れた公立王国 - 東大二桁合格校の誕生(2009-2011)

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※この記事の投稿日は3月19日です。

  • 主要校の東大合格者数
浦和 大宮 栄東 開智 公立 私立 県計 備考
2009 36 6 11 7 71 30 101 川越(10)、春日部(9)
2010 39 16 6 4 61 28 89 西武文理(6)
2011 30 16 12 17 58 46 104

 2009年から2011年の3年間は、新規の東大二桁校が毎年誕生する時期でした。公私別はあるもののすべてが共学校です。それまでは埼玉県の東大二桁校は男子校だけでした。また、浦和も毎年東大30人以上を確保し、安定していました。
 まず、2009年は、栄東が東大二桁を初達成しました。これは埼玉私立としては初の快挙です。この年は、浦和だけでなく、川越、春日部の公立男子校勢も健闘して、東大101人、東大三桁県に復帰しました。これは、1995年の105人から実に14年目のことです。
 2010年は大宮が東大二桁を初達成しました。劇的なカリキュラムの変更か困難な公立高校としては異例のことです。ただ、浦和、大宮以外の進学校は、2009年の揺り戻しに合い、私立勢も公立勢も不振でした。特に、県計では89人と東大三桁県達成とはなりませんでした。
 2011年は開智が東大二桁を初達成です。この年は、埼玉県にとって、東大二桁校が同時に4校存在するという初めて年になりました。県計では104人で東大三桁県に復帰、私立計では46人と当時最高記録となりました。