私学躍進史 - グループ合同選抜時代の東大初二桁

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※この記事は10月26日に書いています。

 グループ合同選抜時代とは1985年から1996年を指し、都立高校が瓦解していった時代です。この時代に初二桁を達成したのは、私立が7校です。

校名 初二桁 人数 最高 人数 最終 回数
25 ○浅野 1988年 11名 2007年 42名 2014年 27回
26 ○早稲田 1989年 13名 2014年 26名 2014年 15回
27 ●フェリス女 1989年 10名 1998年 23名 2014年 20回
28 ○市川 1990年 10名 2013年 13名 2014年 3回
29 ◎東邦大付東邦 1992年 11名 1992年 11名 2013年 4回
30 ○城北 1993年 16名 2004年 29名 2014年 20回
31 江戸川学園取手 1996年 15名 1999年 20名 2014年 16回
  • ※市川は当時男子校

 この時代は都立高校が瓦解して、私学が急速に東大合格者数を増やしましたが、都内の初二桁は多くありません。この時点で初二桁を達成するのは既に後発の高校になります。早稲田高校と城北高校が該当します。両校とも中央線以北の高校になります。
 この時代は、東大京大ダブル合格と東大募集人員増により、周辺県の初二桁が増えてきます。神奈川県からは浅野とフェリス女学院が初二桁達成です。両校ともそれ以後東大二桁合格校の常連になります。千葉県からは東邦大東邦と市川がこの時期に初二桁達成です。千葉県勢は、これからしばらく二桁合格から遠ざかります。
 そして、注目すべきは、茨城県の江戸川取手で、この高校が今の郊外型新興進学校のモデルとなります。