私学躍進史 - 小学区単独選抜時代の東大初二桁

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※この記事は10月26日に書いています。

 小学区単独選抜時代とは1997年から2005年を指します。都立高校に実質進学校がなくなった時代です。以前の連載では「単独選抜時代」としていましたが、これだけでは、なぜ都立高校が進学校として敬遠されていたか印象が伝わらないので、「小学区」をつけることにしました。この時代に初二桁を達成したのは、私立が4校です。

校名 初二桁 人数 最高 人数 最終 回数
32 渋谷教育学園幕張 1998年 12名 2013年 61名 2014年 17回
33 攻玉社 1998年 11名 2014年 21名 2014年 8回
34 豊島岡女子学園 2003年 11名 2014年 33名 2014年 11回
35 白百合学園 2005年 10名 2009年 13名 2011年 4回

 攻玉社と白百合は戦前からの伝統校ですが、この時期に進学校の地位を固めました。ただ、学校としては進学校を売りにしているわけではないので、当初は東大二桁合格を安定して達成する高校ではありませんでした。
 そして、注目すべきは、渋谷幕張と豊島岡がこの時期に二桁合格を達成したことです。この時期に先行したからこそ、今の大躍進があるのでしょう。