標準正規分布表さえあれば、仮想的な偏差値を算出することもできます。例えば、2014年の大学受験人口は約66万人*2です。東大の募集定員は約3000人です。といっても、上位3000人がすべて東大を目指すわけではなく、医学部を目指したり、地元の地方大学を目指したり、私大を目指す人もいるでしょう。となると、ざっと上位6600位が東大の合格圏とします。約100人に一人です。標準正規分布表からは、偏差値73.3になります。同様に七帝大相当率の定義から、京大は100人に二人となりますので、偏差値70.5になります。このように仮想的に偏差値を算出すると以下のような値になります。
- 七帝大相当率=MAX(東大、AVE(東大、早大÷6、慶大÷3))+京大÷2+阪大÷3+名大÷4+東北÷5+九大÷6+北大÷7
大学 | 東大 | 京大 | 阪大 | 名大 | 東北 | 九大 | 北大 | 早大 | 慶大 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
重み | 1.00 | 2.00 | 3.00 | 4.00 | 5.00 | 6.00 | 7.00 | 6.00 | 3.00 |
仮想偏差値 | 73.3 | 70.5 | 68.8 | 67.5 | 66.4 | 65.5 | 64.8 | 65.5 | 68.8 |
京大以下の数値は七帝大率の重みから仮想的に算出したものですが、少なくとも東大の偏差値73.3は現実に即した数値です。東大の合格予想偏差値が73.3になる模試が受験生のバランスが取れた模試になります。