トップ校の地位を獲得するために制度変更初期では熾烈な競争で起きますが、一度、トップ校が固定されてしまえば、変化はほとんど起きません。しかし、そのトップ校をいとも簡単に引きずり降ろしてしまうのが制度変更です。
その制度変更とは東京都の教育改革です。東京都は毎年東大の定員の約3分の1に当たる1000名の合格者を出しています。そして、一都四県では定員の半分に当たる1500名の合格者を出しています。東京都は東大の定員の3分の1に対して、合格者の高校別配分に直接の影響力を及ぼし、間接的な影響力では定員の半分に対して高校別配分権を持っています。
東京都の教育制度制度は次の5の時代に分けることができます。それぞれの時代の全国トップ校と首都圏公立トップ校を紹介していきます。また、トップ校だけだとどうしても特定校だけになるので、二番手校も紹介します。それぞれの時代の開始と終了は導入年ではなく、該当制度で入試を受けた生徒の卒業年度にしています。
- 学区合同選抜時代:1950年〜1969年(20年間)
- 学校群時代:1970年〜 1984年(15年間)
- グループ合同選抜時代:1985年〜1996年(12年間)
- 単独選抜時代:1997年〜2005年(9年間)
- 全都学区時代:2006年〜