都立復活の布陣 - 重点校への道

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 進学指導重点校は2001年にいち早く導入されました。当時、東大合格者数が多い高校と伝統校の4校が指定され、2003年には多摩地区を中心に3校追加され、7校になりました。今でも都立高校からの東大合格者数の8割をこの進学指導重点校が占めています。高校受験しか行っていませんし、旗艦校の日比谷は将来にわたっても高校受験一本で行くことを宣言しています*1。一部の富裕層だけでなく、誰にでも門戸を開いた高校だからこそ輩出できる俊英たちが集まるものです。

  • 東大合格者数(累計,最大,在籍者数,合格者数),東早慶率,2013現在
校名 旧学区 累計 最大 在籍 合格 早慶
A 日比谷 1 3193 193 125 29 33.07%
B 青山 2 760 46 3 1 9.59%
C 戸山 2 2773 120 30 10 13.91%
D 西 3 3096 156 107 34 27.76%
E 都立国立 10 758 38 64 22 18.43%
F 立川 8 875 34 9 5 7.80%
G 八王子東 7 300 16 29 9 10.27%


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 日比谷、西、戸山は、都立全盛期を引っ張っていた東大三桁合格校です。立川と青山も伝統校です。青山は学校群時代に戸山と22群を組み、都立を牽引していました。都立国立は、学校群で立川と72群を組むことで、多摩地区の優秀層を集めました。八王子東は、学校群以後に設立された新設校で、他の都立がグループ合同選抜の学区細分化で低迷するなかで、最後の砦として都立を守り通しました。