都立復活の布陣 - 併設校への道

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 高校に対する正式な呼び方はありませんが、併設型中高一貫校と呼ばれます。高校が主体で、中学校が附属中学校の扱いになります。したがって、高校募集と中学募集の両方を行います。2005年に白鴎高校が附属中学を設立し、2006年に両国高校、2008年に都立武蔵高校、2010年に富士高校、大泉高校が附属中学校を設立し、現在では5校になっています。そのうち2校が既に卒業生を出しています。
 特に白鴎高校は都立初の中高一貫校であり、募集時も一期生卒業時も非常に話題になりました*1。一期生でいきなり東大5名の合格者を出して、都立一貫校の実力を証明しました。その後、他に都立一貫校が3校、合格実績を出していますが、いずれも白鴎と同等以上の実績を出しています。白鴎高校も今年は三期生でしたが、一期生に劣らない実績を残しました。

  • 東大合格者数(累計,最大,在籍者数,合格者数),東早慶率,2013現在
校名 旧学区 累計 最大 在籍 合格 早慶
A 両国 6 1341 64 10 5 8.93%
B 白鴎 5 180 8 13 5 5.29%
C 富士 3 582 42 1 0 2.50%
D 大泉 3 315 22 1 0 3.43%
E 都立武蔵 9 171 12 2 1 5.75%


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 両国高校は1960年代の都立全盛期で上位を争っていた高校です。また大泉高校も二桁合格を確保していた高校です。それ以外の、白鴎、富士、都立武蔵はいずれも女子校が前身の学校です。富士は学校群時代に西高校と32群を組むことで、一躍都立トップ校に踊り出ました。両国を除きグループ合同選抜以後は存在感をなくしていました。