都立2016 - 都立重点校

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※この記事の投稿日は4月2日です。

校名 卒数 東率 早率 慶率 調整率 前年率 左位 増減率
9 日比谷 3xx 53 16.6 59.7 49.1 16.56* 11.75* 15△ 41.01
23 西 3xx 32 10.4 50.2 33.3 10.36* 8.53 24△ 21.42
31 都立国立 3xx 20 6.4 41.0 23.7 7.05 6.13* 38△ 14.94
72 戸山 3xx 7 2.2 28.2 8.7 3.28 4.61 56▼ -28.87
74 青山 2xx 3 1.1 28.2 11.3 3.17 3.82 65▼ -17.00
101 八王子東 3xx 3 0.9 18.0 6.8 2.06 2.94 78▼ -29.70
103 立川 3xx 3 0.9 22.3 4.1 2.01 2.66 84▼ -24.36

 今回は都立重点校を扱います。都立重点校の中では明暗を分けたようです。日比谷は、東大53人の快挙に加えて、早大率6割、慶大率5割とトップ校の地位を固めています。西は、日比谷と校風が違い、山手地区で独自の地位を築き、安定して成長しています。都立国立は多摩地区でトップ校の地位を固めています。
 一方、地理的に日比谷と西に挟まれた戸山と青山は苦戦しています。立川、八王子東は、都立国立よりも西側にあるため、後背地があまりなく同様に苦戦しています。
 日比谷については、今年は様々な雑誌やブログで話題になっています。正直なところ、「まだはもうなり」で、50人超えがあっさり達成されてしまったんで、あらためて鼓舞するようなコメントがないんです。東大合格者数十傑入りもそのうち達成するでしょうし、2年前の記事の次を考えないとなりません。

 日比谷の敵はもう中学受験そのものなんです。中受ピーク学年の卒業生は2013年と2014年で、それ以後は都立への追い風がしばらく吹くでしょう。しかし、今年2016年の中学受験では、一転して志願者増になりました。まだまだ、一般公立中への不信感は強いものがあります。日比谷は躍進したが、一般公立中の建て直し、特に教員の意識改革は遅々として進んでいない状況です。下記は5年前の記事ですが、日比谷の使命をまとめています。

 日比谷高校の使命というのは、一般公立中の生徒にエリートコースを提供するものです。その意味で、今年の東大50人というのは十分な及第点です。私自身は日比谷は現状でとどまり、一般公立中の建て直しを待つべきだと思います。
 ところが、今年、初めて日比谷に注目した層の期待は、多分違うと思います。もっと東大合格数を増やせという圧力が学校関係者にかかると思います。そして、府立一中(日比谷)の東大合格者数増の真の阻害要因が旧府立五中(小石川)とわかったとき、果たして日比谷関係者は初心を守れるでしょうか。日比谷のXデーが杞憂であることを望みます。

「日比谷は絶対に中高一貫校にはなりません。意地でも3年間の学校であり続けます。」