偏差値操作について 5 - 結論

スマホで表を見る場合、画面を横向きにし、必要ならPCビューにしてください。

 上記のように偏差値操作の理論を紹介しましたが、操作が意図的に行われようが無意識であろうが、統計上は何ら違いはありません。該当校に80%以上の確率で合格するには、偏差値表に載っている偏差値が必要であることには変わりありません。だから、結果偏差値そのものは信用していいと思います。
 ただ、偏差値操作を行うことは、特定部分の評価を上げるために平均レベルが低下する副作用を伴います。実際、合格者数を絞って平均偏差値を上げることは、単純に合格者数が減るだけでなく、辞退率も高まります。合格者の平均偏差値が高くなればなるほど、上位校に合格している可能性が高く、それだけ辞退数も増えます。本来その学校の教育内容にふさわしい偏差値層の生徒をごっそり取りこぼしてしまいます。だから、結果偏差値が良い学校に入れば、今は大学合格実績が悪くても6年後は躍進するという見通しは禁物です。
 新設校でない限り、信用できるのは、ここ3年間程度で該当校が残した大学合格実績です。伸び率にも注目しましょう。偏差値が高く優秀な受験生を集めることに躍起になっている学校よりも、現時点で在籍している生徒を伸ばす教育をしている学校を信用すべきです。結局、進学校選びの原則は『学校選びの三大要素』に帰着します。