優秀な子を奪い合うのが進学校か

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 コメント欄の質問で、「進学校は優秀な子の流入出で合格実績が決まり、学校独自の教育の成果が見えてこない」という指摘がありました。重いテーマなので、回答を保留していたのですが、綺麗事を書いても仕方ないので、表題をより過激にして放言シリーズで記事にしました。

  • 答えは、YESです。もっとぼかしたい気もしますが、面倒なのでYESです。

 優秀な子の定義ですが、「自主的に学習ができ、周囲に良い影響を与え学校を引っ張っていく存在」です。
 何か勉強の世界だけ特別扱いされますが、これは普通のことで、運動部を強くしたければ、「自主的に練習ができ、周囲に良い影響を与えチームを勝利に引っ張っていく選手」がいるのが一番です。そうなれば、周りも感化されて練習をし、どんどん上達していきます。そして、その中から次の優秀な子が成長し、どんどん輪が広がっていきます。進学校の実力とはその輪の大きさです。優秀な子が少ない中堅の私立校では、教師の指導力も大切ですが、トップ校に近づくに連れて教師の指導力よりも生徒の輪が重要になってきます。
 不思議なもので、親や先生に「○○をやれ」と言われても反発したくなりますが、友達が「○○をやった」と聞くと、自分もやらなければという気持ちになります。それは大人になっても同じです。

「メジャー」飛翔!聖秀編 1st.Inning [DVD] 破天荒な性格ながらも野球に対しては真剣一筋の茂野吾郎は、女子校から共学校化して間もない聖秀高校に転校する。男子生徒が少なく野球部もない環境で、吾郎の熱意に感化された生徒を集め野球部を設立する。わずか10人の部員で、中学校までの野球経験者は3人という状態で投手を務め、神奈川県大会でベスト8まで進み、春の甲子園優勝校である海堂高校と対戦する。

 では、「優秀な子はどうしたら集まるのか?」それは、最近合格実績が伸びている学校を参考にして、各学校で考えてもらうしかないでしょう。私に正解が分かるわけありません。このブログで示唆できるのは、

  • 優秀な子がいっぱい住んでいるけど、優秀な学校がない地域なら優秀な子は比較的集まりやすい。
  • 同じ教育成果なら、授業料は安いほうがいいよね。
  • 大学合格実績が伸びている学校は加速度的に優秀な子が集まりやすい。

ぐらいです。結局学校選びの三大要素*1と同じになります。