東大合格速報2012を読む - 都道府県別ランキング

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※この記事は3月12日発売のサンデー毎日の情報に基づいて書いています。

 今回は都道府県別ランキングを分析します。合格数の少ない都道府県は誤差が大きくなるので、1位から15位を分析します。ちょうど2011年度と2012年度では、順位の異同はありますが、1位から15位までの顔ぶれは同じです。2012年度の数値で順位を付けます。

都道府県 2011 2012 前年比
- 全国 3048 2616 = 85.8%
1 東京 1033 844 ▼ 81.7%
2 神奈川 249 262 △ 105.2%
3 兵庫 187 172 △ 92.0%
4 愛知 156 128 ▼ 82.1%
5 千葉 86 109 △ 126.7%
6 埼玉 104 103 △ 99.0%
7 広島 75 71 △ 94.7%
8 奈良 75 66 △ 88.0%
9 福岡 94 65 ▼ 69.1%
10 北海道 51 54 △ 105.9%
都道府県 2011 2012 前年比
11 大阪 64 52 ▼ 81.3%
12 茨城 66 49 ▼ 74.2%
13 鹿児島 58 46 ▼ 79.3%
14 静岡 57 46 ▼ 80.7%
15 京都 53 34 ▼ 64.2%

 これも地方別順位と同様に全国の前年比85.8%を基準に考えます。まず、前年を既に上回っているのは、千葉県(126.7%)、神奈川県(105.2%)北海道(105.9%)です。また、この時点で99.0%の埼玉県も確実に前年を上回ると思われます。北海道を除けば、すべて東京都周辺県です。
 次に90%から98%までの都道府県は、兵庫県(92,0%)と広島県(94.7%)の2県だけです。こちらは東大指向が強まっています。
 80%から89%は、東京都(81.7%)、愛知県(82.1%)、奈良県(88.0%)、大阪府(81.3%)、静岡県(80.7%)となっています。この中で東京都は未判明校が多いので、現時点でも全国平均は上回っているはずです。愛知と大阪は地元に旧帝国大学がある府県です。
 79%以下は、福岡県(69.1%)、茨城県(74.2%)、鹿児島県(79.3%)、京都府(64.2%)となっています。福岡県と京都府は明らかに地元の旧帝大指向が強まった結果でしょう。