東大早慶調整率2021 - 目次

東大早慶調整率2021 - 12%以上

(2021/04/11)

 2021年の東大早慶調整率を紹介します。最初に12%以上を紹介します。参考までに、全員が慶大に合格する学校の場合、この率は11.1%になります。また、これ以上の率を示す学校では、東大合格者数が卓越しており、東大早慶調整率と東大率は等しくなります。実質、東大率の順位になります。2021年は、筑駒、開成、聖光、桜蔭、麻布、栄光、駒東、日比谷、浅野、渋幕、武蔵、渋渋、海城、浦和、筑附、翠嵐の順番です。増率の順番は、翠嵐、日比谷、浦和、武蔵、麻布、浅野、聖光です。

校名 SK TSK 前率 前位 増率
1 筑波大附駒場 16x 8x 6x 7x 55.63 57.76 1 -3.7
2 開成 39x 14x 22x 16x 36.92 46.60 2 -20.8
3 聖光学院 23x 7x 14x 10x 34.35 27.19 6△ 26.3
4 桜蔭 22x 7x 14x 8x 31.00 37.12 3▼ -16.5
5 麻布 31x 8x 14x 12x 27.33 20.86 8△ 31.0
6 栄光学園 17x 4x 7x 6x 26.70 32.02 4▼ -16.6
7 駒場東邦 22x 5x 10x 9x 25.00 27.75 5▼ -9.9
8 日比谷 30x 6x 21x 13x 20.39 12.27 15△ 66.2
9 浅野 26x 4x 12x 15x 18.46 14.61 12△ 26.4
10 渋谷幕張 千◎ 36x 6x 19x 12x 18.26 20.90 7▼ -12.7
校名 SK TSK 前率 前位 増率
11 武蔵 17x 2x 8x 4x 16.47 12.35 14△ 33.3
12 渋谷渋谷 20x 3x 9x 8x 16.02 15.09 11▼ 6.2
13 海城 32x 4x 13x 9x 14.55 18.61 9▼ -21.8
14 浦和・県立 埼○ 36x 4x 15x 9x 12.60 8.89 22△ 41.7
15 筑波大附 23x 2x 9x 6x 12.55 15.45 10▼ -18.7
16 横浜翠嵐 40x 5x 14x 12x 12.25 6.64 33△ 84.6

東大合格発表2021 - 都立一貫校11年間の歩み

(2021/04/10)

 今年は都立一貫校の卒業生が出てから11年目です。2011年に白鴎を先陣として、2016年までに併設型一貫校が5校、中等教育学校が6校が卒業生を出しています。

  • 併設型一貫校の一期生
    • 2011年: 白鴎
    • 2012年: 両国
    • 2014年: 都立武蔵
    • 2016年: 大泉、富士
    • 2021年~2022年: 高校募集廃止
  • 中等教育学校の一期生
    • 2012年: 桜修館、区立九段、小石川
    • 2014年: 立川国際
    • 2016年: 三鷹南多摩

 この中で東大二桁合格を達成したのは、小石川と都立武蔵です。小石川は2016年に二桁復帰をしたあとは、2021年まで6年間連続で、都立武蔵は、2015年と2017年に二桁突破をしています。2020年と2021年も9人なので、そのままの勢いを維持しています。それ以外の最高値は、桜修館が9人、大泉と白鴎と両国が6人、南多摩が5人を記録しています。
 このように見ると、中等教育学校が伸びて、併設型一貫校が伸び悩んでいると単純には言えないようです。学校群前では、同等であった小石川と両国が、中教型と併設型に別れ、その明暗がそれぞれの代表例と見なされた面もあります。大泉、白鴎、都立武蔵を見ると併設型でもそれなりに健闘しています。ただ、併設型にはかっての名門校が多く、中教型には新興校が多いことから、期待度からみて、中教型が大きく伸びたという印象になります。ただし、併設型は高校受験では避けられる傾向があり、選択肢の多い東京都において、これ以上、高校受験を維持する役割もないでしょう。2022年までにすべて高校募集を停止して、2025年の卒業生からは完全中高一貫校体制になります。
 次に、都立校からの東大合格者数の推移を紹介します。区立校も含めています。「中」が中等教育学校、「併」が併設型一貫校、「高」が完全高校募集校です。

備考
2010 90 0 0 90
2011 99 0 5 94 (*1)
2012 105 8 6 91 (*2)
2013 140 13 10 117
2014 138 12 12 114 (*3)
2015 138 15 16 107
2016 175 23 16 136 (*4)
2017 158 24 23 111
2018 173 28 21 124
2019 171 32 19 120
2020 153 28 27 98
2021 189 33 20 136
  • (*1) 白鴎
  • (*2) 桜修館中教、九段中教、小石川中教、両国
  • (*3) 立川国際中教、都立武蔵
  • (*4) 大泉、富士、三鷹中教、南多摩中教

 都立一貫校以前は90人の合格者でした。2016年に175人にまで伸ばしてからは横ばいを続けましたが、今年は189人になり再度の躍進が期待できるかもしれません。都立一貫校は2017年からは50人前後の合格者を記録するようになりました。高校募集だけの都立高校も健闘していますが、徐々に一貫校の割合が高まっています。

東大合格発表2021 - 東大二桁合格を達成した女子校

(2021/04/04)

 2021年に洗足学園が東大二桁合格校に仲間入りしました。これは2020年の並木中教に続いてですが、女子校に限定すると2013年の鴎友学園に続いて、8年ぶりのことです。女子校の東大二桁合格校は少なく、わずか11校に過ぎません。

校名 初二桁 人数 最高 人数 最終 登場
84 国・お茶の水女子大付 1962年 12人 1990年 26人 2007年 30回
155 私・桜蔭 1980年 10人 1996年 93人 2021年 41回
157 私・雙葉 1981年 12人 2011年 16人 2020年 19回
163 私・女子学院 1983年 12人 2005年 37人 2021年 34回
201 私・フェリス女 1989年 10人 1998年 23人 2018年 22回
226 公・宇都宮女子 2002年 11人 2002年 11人 2002年 1回
227 私・豊島岡女子学園 2003年 11人 2016年 41人 2021年 18回
229 私・白百合学園 2005年 10人 2009年 13人 2016年 5回
235 私・横浜雙葉 2009年 11人 2009年 11人 2021年 2回
242 私・鴎友学園女子 2013年 11人 2013年 11人 2013年 1回
247 私・洗足学園 2021年 10人 2021年 10人 2021年 1回

東大合格発表2021 - 都道府県別東大合格者数 - 判明分集計

(2021/04/04)

 都道府県別東大合格者数を判明分について集計しました。昨年の最終判明分が3055人、現時点で今年の判明分は3041人です。その差はわずか15人で、大勢は固まっています。今年の上位16都道府県と昨年の合格数を比較します。それぞれ、公立と国私立の合格数も紹介します。

都道府県 公立 (前年) 国私立 (前年) 合計 (前年)
1 東京都 189 (153) 850 (916) 1039 (1069)
2 神奈川県 91 (76) 230 (214) 321 (290)
3 兵庫県 25 (24) 161 (146) 186 (170)
4 愛知県 93 (83) 54 (52) 147 (135)
5 千葉県 43 (48) 100 (102) 143 (150)
6 埼玉県 81 (67) 35 (44) 116 (111)
7 奈良県 3 (6) 110 (95) 113 (101)
8 福岡県 41 (75) 47 (36) 88 (75)
9 大阪府 23 (23) 42 (34) 65 (57)
10 茨城県 54 (48) 8 (9) 62 (57)
11 静岡県 50 (40) 3 (2) 53 (42)
12 京都府 7 (13) 41 (27) 48 (40)
13 鹿児島県 14 (15) 33 (42) 47 (57)
14 岡山県 35 (37) 11 (6) 46 (43)
15 栃木県 35 (18) 7 (2) 42 (20)
16 北海道 30 (29) 11 (25) 41 (54)
全国 1185 (1133) 1856 (1922) 3041 (3055)

 日比谷、横浜翠嵐、浦和などの躍進から、公立高校が伸びているという印象があります。確かに全国的みても50人以上増やしていますし、2年以上前*1から見ると100人以上増やしています。この増分が公立一貫校の寄与によるものか否かは更なる分析が必要でしょう。都道府県ごとに見ると9位以下は混戦ですが、8位以内は固定されています。最近は4位争いと6位争いが熾烈になっています。今年は、愛知県が4位を奪還し、埼玉県が6位を死守しました。