※この記事は11月29日に書いています。
前回まで国私立の躍進校を紹介していたのですが、では、公立校で躍進校はないのという疑問がふと湧いてくるはずです。このブログは私立と公立を同じ基準で評価するからこそ、商用の受験情報誌では提供できない分析を行っているのですから、全く同じ基準で公立校も紹介していきたいと思います。
また、公立校の場合、近年までは中高一貫教育が禁止されていたので、7年周期を基準にする必然はないのですが、基準を変える必然もないので、7年周期で見てみます。
- 該当年度の東大合格者数と開始年度と最高年度との比較(一部一桁目をxでマスク)
1970 | 1971 | 1972 | 1973 | 1974 | 1975 | 1976 | 1977 | 躍進率 | |
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富士 | 10 | 3x | 3x | 3x | 3x | 3x | 3x | 40 | 4.00 |
1950年以後、首都圏公立高校の中で最高の躍進率を見せたのが、1970年からの都立富士で躍進率は4.00倍です。私立の急成長校にも引けを取らない躍進率です。
もちろん、公立校が躍進するのは学校の自助努力では無理で、教育制度の追い風がないと無理です。公立の躍進校は例外なく官製躍進校と言ってもいいでしょう。
今回の富士は有名な学校群の申し子です。もともと歴史のある女子校が前身ですが、学校群で西高校と組んだため一躍都立でもトップ進学校に成長しました。現在は併設型中高一貫校になっています。