※この記事は10月5日に書いています。
先日コメント欄で『素直な戦士たち』というドラマに言及しました。ネットで検索してくださいとお願いしたのですが、古いドラマでもあり、なにせ、NHKで4話連続の短編ドラマであったため、ネットでも深く掘り下げたドラマ評がありません。
このドラマは受験戦争を題材にした教育ママのドラマで、当時は「大袈裟」「非現実」などの評価を受けていたのですが、私はそうは思っていません。あれは、フィクションではなく現実だと思っていました。そして、ネットの匿名掲示板で、人間の本心が語られるようになり、教育ママの本心はあのドラマそのものだと確信しました。このドラマは再評価されるべきであり、もっと掘り下げたドラマ評を残しておくべきだと思いました。残念なことに、当時のずさんなテープ管理ではマスターテープは残ってないでしょうし、DVD化どころか、再放送さえ無理でしょう。
私がこのドラマを見たのは中学生のときで、中学生の認知で理解した記憶で書くしかありません。記憶から抜け落ちた重要な部分、ほかのドラマと混同した部分があるかもしれませんが、とにかく、ドラマ評を書いてみます。
『素直な戦士たち』とは城山三郎が1978年に書いた小説です。受験戦争を題材にし、生まれたときから母子二人三脚で東大を目指す小説です。最後は東大への道半ばにして悲劇として終わります。原作は中古本を入手しています。残念なことに、原作では登場人物の描写が平板であまり感情移入できずに読了してしまいました。一方、ドラマでは、長山藍子を主役の教育ママに起用し、脇役にも魅力的な人物を登場させるなど見ごたえがあるものに脚色されていました。今から35年前のドラマであり、当時の長山藍子といえば、それは綺麗な女優さんでした。また、幸薄いキャラクタが主人公を演ずるには持って来いでした。
まず、ドラマの放映期間と出演者です。
とにかく、Wikipedia にも独立した項目はないですし、主演の長山藍子の項目でさえ「素直な戦士たち」出演への言及がないのですから、ネットで情報を拾うことは無理でしょう。何はともあれ、私の記憶をたどるしかありません。