※この記事は10月5日に書いています。
※私がこのドラマを見たのは中学生のときで、中学生の認知で理解した記憶で書いています。記憶から抜け落ちた重要な部分、ほかのドラマと混同した部分があるかもしれませんが、とにかく、ドラマ評を書いています。
ドラマ内での主要な登場人物を紹介します。
- 主人公
- 専業主婦(パートぐらいはしていたかも)、独身のころから、自分の子供を東大に入れることを夢見て、それを実現するために、男の子を25歳で産むことを決め、逆算して、結婚時期、結婚相手を決定し、男女産み分けの手法を実践するなどの徹底ぶり。
- 夫
- 平凡なサラリーマン。小説では大手企業の系列子会社だが、ドラマでも同様の設定だったはず、ドラマ版では原作よりも子煩悩でより父親的役割をしている。
- 姉
- 何らかの自営業(うろおぼえ)、何らかの自営業を家族で切り盛りしていたはず。典型的なサンチャン経営、原作にはない登場人物。妹(主人公)の、子供を東大からエリートコースに載せるという価値観に対するアンチテーゼとして非常に重要な意味づけを持つ。
- 長男
- 主人公が東大に入れるべく、出産前から計画された受験マシーン、プレッシャに押しつぶされ精神的に病む。
- 次男(長男とは年子)
- 主人公夫婦が避妊に失敗して「天からさずかった子供」、放任されているが父親の適度なサポートで、非常に社交的な性格に育つ。
- 甥(長男よりは3歳ぐらい年上)
- 原作にはない登場人物、姉の息子と思われる。自営業の子供に生まれて、親からは大学なんて必要ない、家業を継げと言われるが、それに反発して東大を目指す。多浪していたが最後はどうなったか記憶にはない。
対立軸として、サラリーマン(主人公)対自営業(姉)の二人、サラリーマン家庭の管理された子供、サラリーマン家庭の放任された子供と、自営業家庭の放任された子供の三人が、それぞれがドラマの中身を充実させたと思います。特に、主人公の近親者として自営業家庭を登場させたことは価値観を多重化し、原作にない深みを持たせました。