北辰偏差値と東大早慶合格率2011 - 東早慶率1%以上4%未満の私立

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 今回は、東大早慶合格率1%以上4%未満の私立を紹介します。県立トップ校の次の位置に来る学校群です。この範囲に来る県立高は、不動岡、所沢北、越谷北、蕨の4校しかありません。私はこれを県立高校の格差問題と考えます。県立高校はトップ校に入れれば、大学受験を目指して切磋琢磨する環境になりますが、それ以下になると、刹那とモラトリアムが優先し、大学受験も推薦やAO狙いが主流になってきます。この範囲にある県立高校は、辛うじてトップ校と同様にペーパー試験で大学受験に望む環境にあります。

早慶 校名 早慶 校名 偏差値
11 3.39% 浦和ルーテル学院
12 3.19% 淑徳与野
13 3.13% 川越東 2.79% 不動岡 64.4
14 2.25% 秀明
15 2.13% 本庄東
16 1.92% 大宮開成 1.87% 所沢北 63.3

 この位置に来る私立校で注目すべきは、浦和ルーテル学院と、秀明です。埼玉県外の人には馴染みが薄い名前です。埼玉県内でも、大手塾に志望中学校選択を丸投げしている人は知らないかもしれません。浦和ルーテル学院は、ルーテル教会*1が運営する敬虔なミッション系の学校です。小規模で一学年に50人程度しかいません。小学校から高校卒業まで12年間一貫教育が基本です。中学校や高校から入ることも可能です。また、秀明は、全寮制学校です。ここは、中学募集だけの学校です。
 両者に共通するのは、大手模試で偏差値が付かないか、付いても30台の学校です。基本的にAOや推薦などで募集しています。しかし、県立トップ校に次ぐ合格実績をあげています。両校とも数年に一度は東大合格者を出しますし、秀明に至っては過去に東大理3合格者もいる学校です。ただ、片やミッション系の校風であり、片や全寮制である都合上、誰でも気軽に選択できる学校ではないのですが、偏差値表だけに頼っていては見付けられない優れた学校が、大学合格実績を見ることで見付けられます。
 この範囲には、川越東、本庄東など、高入生だけの学校もあります(本庄東は2012年度から中入生の実績がでます)。中入生の実績が既に出ているのは淑徳与野大宮開成です。両校とも少数精鋭の中入生がいますので、別枠で公開すれば春日部共栄のように県立トップ校に匹敵する実績を出していると思われますが、残念ながら公開がないようです。

早慶 校名 早慶 校名 偏差値
1.65% 越谷北 63.8
17 1.36% 狭山ヶ丘
18 1.35% 獨協埼玉(外部)
19 1.17% 城西大付川越
20 1.15% 春日部共栄(高入) 1.09% 64.3
21 1.04% 本庄第一

 越谷北と蕨の間に来るのが上記の学校です。高校募集だけの私立が意外と多いという印象を受けます。しかも本庄第一は埼玉県の北部にあるので、独自の通学圏を形成しています。獨協埼玉は外部受験生のみの実績です。3割程度数値が上昇します。城西川越も残念ながら、中入生と高入生の区別が開示されていません。
 東大早慶合格率で評価できるのはここまでとなります。1%未満にも中学受験では併願校として有名が学校がいくつかあるのですが、埼玉県の場合、中学募集では少数精鋭、高校募集で大規模校になる例が多く、平均すると、どうしても高入生の数値に近くなり、中入生の正当な評価をする手段がないのが残念です。