今回は、法政大学の合格実績について分析してみます。
- (合格率)=(合格数)÷(卒業生数)
- (合格伸び率)=(2011年度合格率)÷(2010年度合格率)
- ただし、2011年度の合格数は暫定値
- ○男子校、●女子校、◎共学校
伸び率 | 東京私立 | 埼玉公立 | 埼玉私立 |
---|---|---|---|
71%-99% | ●浦和一女(71.6) | ||
63%-70% | ○海城(63.2) | ◎市立浦和(63.6) | |
51%-62% | ◎大宮(59.9) | ◎大宮開成(51.9) | |
49%-50% | ○浦和(50.0) | ◎開智(49.4) | |
46%-48% | ●川越女子(46.4) | ||
44%-45% | ○城北(44.4) | ○川越(45.6) | |
44%-44% | ○本郷(44.1) | ||
34%-43% | ●豊島岡(43.8) | ○春日部(37.0) | ○城北埼玉(34.0) |
32%-33% | ○熊谷(33.4) | ○川越東(32.2) | |
28%-31% | ◎栄東(28.7) | ||
00%-27% | ◎西武文理(23.1) |
法政大の合格実績は解釈が複雑です。伸び率が低い場合、早慶シフトのために、受験機会が減ったのか、不振のために減ったのか解釈が分かれるためです。また、合格実績が伸びているときも、単純に合格率が上がったのか、従来の早慶合格圏内の生徒が減り、法政大にまで受験機会を増やしたのか解釈が分かれます。海城が法政大の受験機会を増やしているのは後者の危険性があります。
埼玉私立の場合、合格実績をリードしている、開智と栄東が対照的な伸び率を示しています。数字だけで見れば、開智好調、栄東不調となるのですが、開智が相変わらず法政大主体の併願パターンにあるのに対して、栄東が早慶にシフトし、法政大の受験機会を減らしたとも考えられます。埼玉公立の場合は、伸び率と好調度合いが比例していると見ていいでしょう。ここでも勢いは共学校にあり、二番手男子校は出足が鈍いようです。