バトルフィールド埼玉と東京布陣

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 以下の表は、埼玉県から通学しやすい東京都内の私立校を列挙しました。東大合格者数の初二桁達成年と最大合格年、それ以後で最小合格年を列挙したものです。これらの学校のなかで、多いところは全生徒の3割が埼玉県出身者と言われています。

略称 所在地 初二桁 最大 最小
武蔵 練馬区 - - 1976年 86 2008年 16
巣鴨 豊島区 1982年 10 1992年 78 2010年 16
海城 新宿区 1984 19 1995年 68 2009年 34
桜蔭 文京区 1980年 10 1996年 93 1999年 57
開成 荒川区 - - 1998年 205 2009年 138
城北 板橋区 1993年 16 2004年 29 2008年 12
豊女 豊島区 2003年 11 2010年 24 - -

 最大合格数を記録した年度順に並べています。武蔵と開成は戦前から東大合格輩出校であり、初二桁年度は省略しました。多くの学校が1980年代以後に初二桁合格を記録して、その後わずか10年程度で最大合格数に達しています。年代的には、1990年代半ばです。ピーク後、合格数を減らし2000年代後半に最小合格数を記録しています。その後盛り返した学校もありますが、現在はどこも最小値に近い状態です。1990年代は団塊ジュニア世代のために東大は今よりも定員を2割弱増やしていました。その影響を差し引くと、最大値の8割程度の合格数ならレベルを維持していると言えますが、各校ともそれ以上の落ち込みです。医学部指向や都立流出も合格数を減らした一因ですが、数字が小さくなると、それだけバトルフィールドでの影響力も弱まってきます。