入口、出口、内部要因

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 入口とは、入学者偏差値で、出口とは大学合格実績です。ただし、入学者偏差値の平均(=進学者平均偏差値)に関する資料は入手しづらいので、多くの場合、入学時偏差値で代替しています。
 内部要因とは、入学から卒業までに起きる大学合格実績に影響する要因です。
 負の要因として、まず担当教員の指導力不足が挙げられます。中高一貫校には、中学1年生の担当教員がそのまま高校3年生まで持ち上がるところがあります。担当教員の指導力が劣っている場合、ある特定の学年だけ予想外の不振を招きます。
 また、思春期には問題行動や問題児がつきものです。多くの場合、教員の対応により問題児が影響力を持つことはないのですが、たまに、人身掌握術に長けた生徒が問題児だと、学年全体が勉強に打ち込めない雰囲気になります。いわゆる「影番」の存在です。教員でさえ存在に気づかない場合もあります。これは、男子校だけでなく、女子校にも存在します。むしろ、女子校のほうが巧妙かもしれません。
 そのほかに、災害によるものがあります。関西では、阪神淡路大震災の影響で不振になった学校があると指摘する人もいます。(データ上の裏付けはとれていません。)
 正の要因として、中堅校からトップ校に躍進するときに、教師や生徒の士気が上がるときがあります。現在の偏差値が上がっている学校は、6年前の入学時偏差値が低くても予想外の好成績を出します。
 また、帰国子女の存在も正の要因になるときがあります(もちろん逆もあります)。帰国子女は体系的な受験勉強をしていないので、入学時には実力が未知数です。入学後伸びる生徒が多数おり、一般の生徒もそれに刺激されて伸びる状況です。ただ、いつも良い影響が起きるわけではありません。