国公立医学科特集2016 - 合格率平均以上で県外流出

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※この記事の投稿日は5月1日です。

 今回から、100万人あたりの医学科合格率が全国平均以上か以下か、地区内の医学科募集数よりも、医学科への合格数が多いか少ないかで分類します。

  • 合格率、募集率は、100万人あたりの人数
都道府県 合格 募集 差分 人口 合格率 募集率
1 東京 644 202 442 13513734 47.7 14.9
3 愛知 353 205 148 7484094 47.2 27.4
4 兵庫 312 101 211 5536989 56.3 18.2
5 福岡 238 109 129 5102871 46.6 21.4
8 広島 191 119 72 2844963 67.1 41.8
10 奈良 161 108 53 1365008 117.9 79.1
11 鹿児島 141 95 46 1648752 85.5 57.6
12 岡山 121 115 6 1922181 62.9 59.8

 最初は、100万人あたりの医学部の医学科合格数が全国平均よりも高く、医学科合格数が地区外へ流失している地区です。地区内の教育水準が全国平均より高く、なおかつ地区外への医学科進学者が多い地区です。東京都、愛知県、兵庫県、福岡県、広島県奈良県、鹿児島県、岡山県です。
 奈良県と鹿児島県は、県内の有力私立が、県外から優秀層を受け入れて、その結果、流出超過になっています。純粋に県内在住者に限定すれば、医学科の定員不足はないと思われます。岡山県は流出がわずが6人ですから、均衡が取れています。東京都と愛知県は地区内に二つの国公立大学を擁していますが、それでも流出超過です。兵庫県、福岡県、広島県は、県内に二つ目の国公立大学が医学科ができれば、自己完結できそうです。兵庫県の場合、それでも流出が多少残りますが、それは、奈良県と同じ事情でしょう。