※この記事の投稿日は5月1日です。
今回から、100万人あたりの医学科合格率が全国平均以上か以下か、地区内の医学科募集数よりも、医学科への合格数が多いか少ないかで分類します。
- 合格率、募集率は、100万人あたりの人数
位 | 都道府県 | 合格 | 募集 | 差分 | 人口 | 合格率 | 募集率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 東京 | 644 | 202 | 442 | 13513734 | 47.7 | 14.9 |
3 | 愛知 | 353 | 205 | 148 | 7484094 | 47.2 | 27.4 |
4 | 兵庫 | 312 | 101 | 211 | 5536989 | 56.3 | 18.2 |
5 | 福岡 | 238 | 109 | 129 | 5102871 | 46.6 | 21.4 |
8 | 広島 | 191 | 119 | 72 | 2844963 | 67.1 | 41.8 |
10 | 奈良 | 161 | 108 | 53 | 1365008 | 117.9 | 79.1 |
11 | 鹿児島 | 141 | 95 | 46 | 1648752 | 85.5 | 57.6 |
12 | 岡山 | 121 | 115 | 6 | 1922181 | 62.9 | 59.8 |
最初は、100万人あたりの医学部の医学科合格数が全国平均よりも高く、医学科合格数が地区外へ流失している地区です。地区内の教育水準が全国平均より高く、なおかつ地区外への医学科進学者が多い地区です。東京都、愛知県、兵庫県、福岡県、広島県、奈良県、鹿児島県、岡山県です。
奈良県と鹿児島県は、県内の有力私立が、県外から優秀層を受け入れて、その結果、流出超過になっています。純粋に県内在住者に限定すれば、医学科の定員不足はないと思われます。岡山県は流出がわずが6人ですから、均衡が取れています。東京都と愛知県は地区内に二つの国公立大学を擁していますが、それでも流出超過です。兵庫県、福岡県、広島県は、県内に二つ目の国公立大学が医学科ができれば、自己完結できそうです。兵庫県の場合、それでも流出が多少残りますが、それは、奈良県と同じ事情でしょう。