東大相当合格数2015 - 導入

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 今回から東大相当合格数2015の解説をします。「率」による評価を行っていたのですが、「数」による評価を行ったところまた違った見方が可能になりました。

  • 東大相当合格数=東大+旧帝大調整数+早慶調整数+医学科調整数

 東大相当合格数の解釈ですが、「率」と違い単純に合格数の合計なので、別の解釈も可能です。まず、合格数の相対比が1なのは東大合格数と医学科調整数です。医学科とは旧帝大の医学部医学科のことなので、東大旧帝医に多数の合格者を出す難関進学校向きです。

 上記は東大と旧帝大医学科の合格数です。東大理三だけは二重加算されています。ただ、これだけですと、地方の進学校では東大と医学部を志望しない受験生は評価要素に加わりません。
 関西には、「毎年、理系の学年トップは東大でも医学部でもなく、京大理学部」という学校はたくさんあります。いやむしろこれが普通の選択かもしれません。京大に行けば立派な研究施設と優れた教員がいるのに、わざわざ、遠方の東大に行く必要性もありません。しかも自然科学系のノーベル賞学者は東大よりも多いのです。
 他の旧帝大の場合、東大・京大に合格できる実力があるのに、わざわざ地元の旧帝大を選ぶという例はそれほど多くないでしょう。ただ、東大旧帝医だけでは、地方の中堅進学校では合格者が限られているので年度による多寡が極端になり、中堅進学校間での評価ができません。そのために、東大旧帝医と等価の合格数にはできないが、旧帝大の合格数を相対比で割ることで、地方中堅進学校の評価も可能になります。

 ここでも旧帝大に医学科の合格数も含まれるので、二重加算になりますが、もともと旧帝医そのものが東大より難易度が高いので、二重加算するほうが実際の評価に近くなります。
 同様に、東大旧帝医だけだと、首都圏の中堅進学校の評価になりません。首都圏の場合、地方旧帝大さえも志望しませんので、旧帝大調整数も期待できません。となると、地方旧帝大に相当するのが、早慶か一橋東工大(以下、一工)になるのですが、一工も難易度が高く、中堅進学校から多数の合格者を出すことは困難です。そもそも両校あわせても2000名以下の合格者しか出しません。となると、中堅進学校間の評価をより緻密にするには早慶のほうがふさわしいでしょう。

 難関進学校から、地方と首都圏の中堅進学校まで幅広く統一指標で評価するとなると東大相当合格数に行き着きます。

  • 進学校→東大+旧帝医+旧帝大調整数+調整調整数=東大相当合格数

 東大相当率では5%以上を対象にしましたが、卒業生数300人規模の学校ではこの数値は15名になります。東大相当合格数15名以上の進学校を上位から紹介していきます。