高校別合格者数の精度について

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 平成26年度の大学入試の結果もそろったようです。今年は例年になく早い段階で判明率も高くなりました。実は、2000年から、東大が掲示板に合格者名を貼り出さなくなりました。理由は定かではありませんが、その3年後に施行された個人情報保護法を先取りしたのかもしれせん。
 また、予備校もそれに倣い、以前だと、模試の成績優秀欄には、個人名と高校名が明記されていたのですが、最近では個人名は載せるものの、大半の模試が高校名を伏せるようになりました。
 当然のことながら、週刊誌も個人名を載せられませんし、それ以前に、合格掲示板で名前も確認できません。以前のように、その名前と模試の成績優欄を照合して、精度の高い高校別合格者数も算出できなくなりました。現在では、東大を含めた主要な国立大学の高校別合格者数は、各高校に問い合わせて自己申告による数値を信用するしかありません。
 たまたま2000年のサンデー毎日のコピーを持っているのですが、その精度たるもの悲惨なものです。ただ、徐々に高校側の情報公開意識も高まり、近年では、比較的精度の高い情報が速やかに集まるようになりました。
 また、今年は、早大が大学側として、高校別の人数を公開するようになりましたので、正確な数値を入手することが可能になりました。早大合格数の分析でも非常に大きな進展です。
 4月1日発売のサンデー毎日で東大や旧帝大を含め非常に精度が高い数値が入手できると思います。閉鎖通学圏や都道府県閥在籍者数、東大早慶合格率、七帝大率などの分析はその結果を待ってから開始したいと思います。その間に、『平成26版都立高校入試改革について』の影響を考えてみたいと思います。