51位から61位を紹介します。
- [種]の欄は、国:国立、公:高校募集のみの公立、中:公立中高一貫校、高:高校募集のみの私立をそれぞれ意味します。空欄は私立中高一貫校です。○印は男子校、●印は女子校、◎印は共学校
- 卒数(下二桁は[x]でマスク)から右は、東大率、早大率、慶大率、東大早慶合格率、昨年東大率、増減
位 | 校名 | 種 | 東 | 神 | 他 | 卒数 | 東率 | 早率 | 慶率 | 東早慶率 | 昨東 | 増減 |
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51 | 市川 | 千◎ | 4xx | 1.0 | 43.6 | 16.2 | 13.61% | 1.0 | 35.0% | |||
52 | 川越 | 公 | 埼○ | 3xx | 1.7 | 39.5 | 15.5 | 13.40% | 1.4 | 37.4% | ||
53 | 柏陽 | 公 | ◎ | 2xx | 1.8 | 32.4 | 18.3 | 13.31% | 1.1 | 51.0% | ||
54 | 東邦大付東邦 | 千◎ | 3xx | 2.0 | 33.8 | 15.8 | 12.86% | 0.5 | 55.1% | |||
55 | 開智 | 埼◎ | 5xx | 3.3 | 29.8 | 10.6 | 11.80% | 0.7 | 70.5% | |||
56 | 東葛飾 | 公 | 千◎ | 3xx | 1.1 | 32.2 | 15.0 | 11.48% | 1.1 | 29.7% | ||
57 | 逗子開成 | ○ | 2xx | 1.5 | 25.1 | 15.1 | 10.70% | 1.5 | -9.2% | |||
58 | 戸山 | 公 | ◎ | 3xx | 2.2 | 26.8 | 11.5 | 10.49% | 0.9 | 19.6% | ||
59 | 鎌倉学園 | ○ | 2xx | 1.1 | 31.1 | 12.5 | 10.44% | 0.3 | 1.1% | |||
60 | 晃華学園 | ● | 1xx | 0.7 | 31.7 | 13.1 | 10.34% | 2.8 | -39.2% | |||
61 | 田園調布雙葉 | ● | 1xx | 1.8 | 23.0 | 13.3 | 10.03% | 0.8 | 12.7% |
東早慶率10%を超える最後のグループです。このグループには二桁増加率の学校が多数あります。
まず、逗子開成と鎌倉学園が堅調です。双方とも神奈川県の男子校です。同県にある桐蔭中教やサレジオ学院と絶対数では同じような実績を挙げていますが、学校の規模が大きい分だけ率が小さめにでます。
次に好調だった学校を見てきます。まず、県立川越、柏陽、東葛飾、戸山は高校募集だけの公立校です。この順位になると東大合格数で顕著な伸びがないので目立ちませんが、各校とも早慶に合格する上位層が厚くなってきています。このレベルでも公立の教育改革の成果が徐々に出てきます。市川と東邦大東邦は、千葉私学御三家の一員です。渋谷幕張と比べて、ちょっと引き離されていますが、それでも早慶レベルの層が厚くなっています。これが東大レベルまで及ぶと「確変」という現象が起きます。開智は埼玉私学です。今季は東大合格数4倍増と好調でした。埼玉には二桁合格を安定して出せる私学がなかなか登場しなかったのですが、栄東と並び一歩抜け出しました。これが3年続くと「確変」と呼んでいいでしょう。
田園調布雙葉は小学校からの12年一貫教育です。教育経済格差を助長する内容なのであまり文章にしたくないのですが、ひょっとしたら、ゆとり教育の影響が公立小にまで及び、私立の12年一貫教育のほうが難関大学に有利という傾向があるのかもしれません(今季、好調だった学校は附属小学校を持つ学校の割合がなぜか高いです)。これについてはもう少し調査が必要です。
最後は晃華学園です。今季は調子が良くなかったようです。昨年は早大の浪人合格者がなぜか多かったのでその反動もあります。実は、ここも附属小学校を持っています(しかも共学です。小学校の男子は系列の女子中に進めないので外部進学します)。その意味では、「附属小学校を持つ学校=有利」とは単純に言えません。