東大合格発表2019 - 13校目の東大三桁合格校は誕生するか？

※この記事の作成日は３月１７日です。

• 東大合格発表2019 - 目次 - 東大早慶合格率から見る首都圏進学校

　今年、聖光学院が当校過去最高の９３人の東大合格者を出しました。改めて、東大三桁合格校を振り返ってみます。
　東大が新制大学になってから、単年度の入試で１００人以上の合格者を達成した学校は、わずか１２校にすぎません。達成年度順に紹介します。

順	地	校名	初三桁	人数	最高	人数	最終	登場	継続
1	東	公・日比谷	1954年	105人	1964年	193人	1968年	14回	0回
2	東	公・戸山	1960年	120人	1960年	120人	1967年	7回	0回
3	東	公・西	1960年	100人	1964年	156人	1970年	10回	0回
4	東	公・新宿	1961年	100人	1961年	100人	1961年	1回	0回
5	兵	私・灘	1967年	112人	1970年	151人	2014年	36回	0回
6	東	国・筑波大附駒場	1970年	136人	1970年	136人	2019年	25回	7回
7	東	国・筑波大附	1970年	105人	1971年	124人	1973年	3回	0回
8	東	国・東京学芸大附	1973年	110人	1988年	115人	1999年	14回	0回
9	東	私・麻布	1975年	106人	1992年	126人	2003年	13回	0回
10	東	私・開成	1975年	104人	1998年	205人	2019年	44回	43回
11	鹿	私・ラ・サール	1980年	104人	1985年	117人	1993年	7回	0回
12	神	私・桐蔭学園	1990年	102人	1992年	114人	1995年	3回	0回

　学区合同選抜時代に都立から４校が達成しています。日比谷、戸山、西、新宿です。いずれも学校群の影響により三桁合格できなくなりました。
　学校群は、入学年が１９６６年から１９８１年、卒業年が１９６９年から１９８４年にあたる期間です。まさに、その期間に、私立からは、灘、開成、麻布、ラ･サールが三桁合格を達成し、国立附属から、筑波大附属駒場、筑波大附属、学芸大附属が三桁合格を達成しました。
　そして、団塊ジュニア世代の入試で、桐蔭学園が１９９０年に達成しています。この中で現在も三桁合格を継続しているのが、開成と筑波大附属駒場です。また灘と麻布は現在も三桁合格に復帰する潜在力はあります。

　では、次に８０人以上を達成した高校を紹介します。

順	地	校名	初達成	人数	最高	人数	最終	登場	継続
1	東	公・日比谷	1950年	84人	1964年	193人	1970年	20回	0回
2	東	公・小石川	1950年	82人	1950年	82人	1964年	4回	0回
3	東	公・新宿	1957年	94人	1961年	100人	1966年	8回	0回
4	東	公・戸山	1957年	82人	1960年	120人	1972年	13回	0回
5	東	公・西	1959年	83人	1964年	156人	1973年	14回	0回
6	東	国・筑波大附	1963年	82人	1971年	124人	1976年	10回	0回
7	東	私・麻布	1965年	88人	1992年	126人	2019年	43回	2回
8	兵	私・灘	1966年	95人	1970年	151人	2018年	52回	0回
9	東	国・筑波大附駒場	1966年	82人	1970年	136人	2019年	44回	11回
10	東	私・開成	1970年	86人	1998年	205人	2019年	48回	43回
11	東	国・東京学芸大附	1972年	84人	1988年	115人	2005年	32回	0回
12	鹿	私・ラ・サール	1973年	88人	1985年	117人	2001年	22回	0回
13	東	私・武蔵	1979年	86人	1979年	86人	1992年	3回	0回
14	神	私・桐蔭学園	1990年	102人	1992年	114人	1998年	9回	0回
15	東	私・桜蔭	1996年	93人	1996年	93人	2004年	3回	0回
16	東	私・駒場東邦	2015年	82人	2015年	82人	2015年	1回	0回
17	神	私・聖光学院	2019年	93人	2019年	93人	2019年	1回	1回

　三桁合格校以外では、小石川、武蔵、桜蔭、駒場東邦、聖光学院がそれぞれ、最高値、８２人、８６人、９３人、８２人、９３人となっています。特に、桜蔭、聖光学院は、９０人を超えて、三桁合格にあと一歩の数値を出しています。そして、聖光学院は、今後も最高値を更新する可能性があります。