東大早慶合格率ランキング2015 - 導入

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※この記事は9月5日に書いています。

 例年は、東大早慶合格率ランキングの連載は、大学合格発表が終わってからすぐ始めるのですが、今年は、東大相当率の連載を先にしました。理由は、中学入試が盛んな地域とそうでない地域とでは、大学合格実績に対する捉え方が異なるからです。
 中学入試が盛んでない地域は、押しなべて高校入試の選択肢も多くありません。そのような地域では、大学合格実績が多少良かろうが悪かろうが、通学圏にある高校間で大学合格実績の逆転現象はほとんど起きないからです。大学合格実績によって受験生が志望校を変えることはまずありえません。この地域で大学合格実績が話題になるのは、受験生側ではなく、OB側になります。
 要するにOB側が昔を懐かしみ、母校の調子が今年は良いとか悪いとか、通学圏外のライバル校を上回ったとか下回ったとかいう文脈がほとんどで、興味本位の範囲を越えることはありません。まして、母校が調子良いからと言って、自分が出世したり、給料が上がったりすることは、絶対ありません。だからこそ、この地域で、大学合格実績の話題が旬なのは、大学合格発表直後に限定されます。全国の高校を対象にした東大相当率の連載を合格発表直後にもってきたのは、このような背景もあります。
 一方、中学入試が盛んな地域は、志望校の大学合格実績そのものが、志望校選定に影響を及ぼします。複数の志望校間で大学合格実績の逆転現象が普通に起きるからです。合格実績の情報は、大学合格発表直後よりも、中学入試時期のほうが価値を増します。この情報により、併願パターンや中学校の進学先が影響を受けるからです。首都圏を対象にした東大早慶合格率ランキングの情報は、中学入試に向けて、ますます価値が高まっていくでしょう。このため、東大早慶合格率の連載は、東大相当率の連載よりも後回しにしました。