鳥取県の受験生が目指す国立大学 - 国公立大学合格力の理論と七帝大率

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※この記事は9月8日に書いています。

 鳥取県を例にして国立大学合格力の説明をしました。また、この指標は併願合格禁止の公立大学まで拡大することができます。併願合格禁止とは、前期後期試験の制度で、後期の受験資格を、前期不合格もしくは前期合格辞退した受験生に限定するという意味です。複数の国公立大学への入学権を同時に保持することを禁止する規則です。
 偏差値も大学ごとではなく、大学の募集学科ごとにすることで、より精度が高まります。この指標だと医学部医学科も別集計になりますので、医学部の実績を重視する人にも受け入れやすい指標になります。下記のように定義できます。

 では、この集計を誰が行うのかということになります。学科ごとの偏差値は、著名予備校の模試から入手することは可能でしょう。一方、学科ごとの合格数の入手方法は大変です。個人の力で入手するのは不可能でしょう。医学部医学科だけ別個入手して他は法学部の偏差値に準ずるという近似方法もあります。それでもかなりの手間が掛かるでしょう。
 今回、高校数が一番少ないと思われる鳥取県を例にしましたが、これでも、個人で行うと週末を全て潰してしまい、相当の手間が掛かりました。これを東京都も含めた全国で集計するのは個人ブログの力では不可能でしょう。それに上位校に限定した全国ランキングなら七帝大率(もしくは七帝大相当率)で近似的に評価できることが経験上分かっているので、わざわざ国公立大学合格力の集計をする意義もありません。医学部によるバラツキも七帝大率から順位を大きく変えることはありません。
 また、県単位で中堅校を比較するのであれば、合格力をわざわざ集計するよりも、優先国立大学と優先旧帝大の合格数を並べるだけで、地元による高校の評価が予測できてしまいます。
 国公立大学合格力の理論はできていますので、某雑誌の編集者の皆さん、是非集計してみてください。