7年周期の実例 - 開成 - 4年周期の理論

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 4年周期は7年周期と並んで、進学校の成長と衰退を占う点で大きな意味を持ちます。それは、高校受験生にとって4年前の入学者の大学合格実績が学校選択で大きな影響力を持つからです。同様に自分たちの実績が4年後の入学者の選択材料になります。
 ただし、4年周期では組み合わせの数が少なく偶然で一致することも多くなります。

  • 開成, 12年間東大合格数:2028, 4年周期相関率 83% → 54%
年度 164⇔181 年度 140⇔190 年度 138⇔188
2000 3 # 2004 2 ####### 2008 1 ##########
2001 2 ###### 2005 3 ###### 2009 4
2002 4 2006 4 2010 3 ######
2003 1 ########## 2007 1 ########## 2011 2 ######

 開成の場合、高校受験もあるので4年周期の影響はあってもよさそうです。前回が83%で今回が54%です。前回(2004年〜2007年)は多少影響があったのかもしれませんが、今回は疑問符です。4年周期だと偶然の割合が大きくなります。

  • 前回差 = |3-2|+|2-3|+|4-4|+|1-1| = 2 (83%)
  • 今回差 = |2-1|+|3-4|+|4-3|+|1-2| = 4 (54%)
分布 累積
8 4 0%
6 9 16% ###
4 7 54% ##########
2 3 83% ################
0 1 95% ###################

 表を見ると分かるように4年周期では組み合わせが24通り(=4!)です。これは24校調査すれば、偶然でも95%の相関関係を持つ学校が一つは出てくるということです。7年周期で偶然の一致がでるには5040校が必要です。首都圏で継続的に東大合格者を出せる学校は100校程度なので、偶然一致になるには、7年周期の50巡で350年必要です。まず偶然の一致はありえないでしょう。