都道府県別、東大在籍者数ランキング2011 - 神奈川2位

スマホで表を見る場合、画面を横向きにし、必要ならPCビューにしてください。

 2位は神奈川県です。

2008年 2009年 2010年 2011年 在籍者
順位 2位 2位 2位 2位 2位
人数 212名 235名 269名 249名 965名

 神奈川県の2010年国勢調査人口は9,049,500人で、全国2位です。東大在籍者数も全国2位です。同じ首都圏の東京都隣接県と同様、都内への流出問題もありますが、人口の絶対数が多いことと、地元にも多くの有力校があることで流出率は相対的に低く抑えられ、3位以下を大きく離して安定して2位に位置にあります。

 次に過去4年間の二桁合格校を紹介します。空欄は10名未満という意味で、ゼロという意味ではありません。

2008年 2009年 2010年 2011年
◎栄光 43名 59名 57名 63名
◎聖光 44名 49名 65名 60名
◎浅野 29名 25名 36名 32名
◎桐蔭中教 14名 13名
◎桐蔭 14名 12名 11名
湘南 11名 10名
サレジオ 11名
横浜翠嵐 14名 10名
横浜雙葉 11名
◎公文国際 11名

 栄光、聖光、浅野の私立男子校3校が過去4年間安定して二桁合格を続けています。二桁合格といっても単年度最低合格数が43、44、25ですから、非常に安定した数値です。
 それ以外の7校は10名未満の年もあります。まず、桐蔭と桐蔭中教ですが、元々とは桐蔭として同じ学校であったものから、桐蔭中教が独立した形になっています。桐蔭中教は設立二期生(2008年)で二桁合格をしていますが、桐蔭からの教員や生徒の異動もあったので、他の新設校とは状況が違います。かっては三桁合格校だったのですから、桐蔭と桐蔭中教を合計して20名程度の数では、まだまだ物足りない印象を受けます。
 次に湘南、横浜翠嵐の公立2校です。湘南は、都立学校群以後は、首都圏のみならず全国の公立高校を引っ張る雄でした。ところが私立勢の追い上げによって二桁合格も困難な時期が続きました。公立トップ校が辛うじて私立の挑戦に耐えた埼玉県、千葉県、また教育制度改革によって都立勢が東大合格30人台まで戻した東京都と違い、まだまだ神奈川県では公立復権の成果が見えていません。それは、横浜翠嵐にも言えます。一時期は、横浜市内という立地もあって、横浜翠嵐が県内トップ公立の兆候を見せ始めましたが、最近は勢いがありません。一方、湘南は、藤沢市にあっても伝統の魔力は凄く、最近では上位に来ることが多くなりました。
 最後に、サレジオ横浜雙葉と公文国際の私立3校です。サレジオは2010年が好調だったのですが、安定性が不足しています。横浜雙葉は2009年が特異年だったような気がします。伝統のある女子校なので、東大合格者数に一喜一憂することはないと思いますが、その他の年度はそれほど目覚しい実績は挙げていません。公文国際は新設私立校です。設立十期生で二桁合格を記録したのは、将来の名門進学校に向けて順調な滑り出しでしたが、2009年以後二桁合格を出していないのが懸念材料です。