東大相当率の読み方 - 医学科調整率

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※この記事は4月18日に書いています。5月9日更新しました。

 全国高校ランキングを定義するのに、医学科の数値を加味しないのはおかしいという指摘を受けています。個人的には医学科を加味しなくても大学合格実績を評価可能だと思っていますが、といっても、無視を続けても見識は広がらないので、比較的容易に入手可能でかつ旧帝大の枠組みを崩さない範囲で、東大相当率に医学科の指標を組み込むことにしました。
 『医学科調整率』の定義を決めたいきさつはのちの記事で書くとしてまず定義を紹介します。

  • 医学科調整率=(東大医+京大医+阪大医+名大医+東北大医+九大医+北大医)÷卒数

 実に単純明快です。旧帝大医学科の合格者数を合計して卒数で割ったものです。この調整率では加重係数は採用しません。別名、『旧帝大医学科率』と呼べるものです。一見、東大理三と北大医学科を同じ重みにするのは矛盾しているように感じます。旧帝大調整率で加重係数を定義したのに、なぜ医学科調整率では不要なのかここで説明します。

東大 京大 阪大 名大 東北 九大 北大
加重係数 1÷1 1÷2 1÷3 1÷4 1÷5 1÷6 1÷7
1.000 0.500 0.333 0.250 0.200 0.167 0.143

 旧帝大調整率と医学科調整率を合計したとき、同一の合格が旧帝大調整率と医学科調整率で二重に計算されます。旧帝大調整率で既に加重係数をつけているので、医学科調整率で不要になります。

  • 旧帝大調整率+医学科調整率」の加重係数
東大 京大 阪大 名大 東北 九大 北大
旧帝大加重係数 1÷1 1÷2 1÷3 1÷4 1÷5 1÷6 1÷7
医学科調整率 +1 +1 +1 +1 +1 +1 +1
2.000 1.500 1.333 1.250 1.200 1.167 1.143

 東大の係数を1とすると、非医学科の加重係数は、京大、阪大、名大、東北大、九大、北大の順で、「0.500」「0.333」「0.250」「0.200」「0.167」「0.143」と成りますが、医学科の加重係数は、「1.500」「1.333」「1.250」「1.200」「1.167」「1.143」となり、東大よりも、加重係数が大きくなります。東大理三の合格者では、加重係数が2倍になります。

参考