どこまで伸びるかトリプル100 - 絶望の時代(1998年〜2008年)

スマホで表を見る場合、画面を横向きにし、必要ならPCビューにしてください。

※この記事の投稿日は4月10日です。

 今回の連載ではトリプル100を扱います。トリプル100とは、都立、千葉県、埼玉県の東大合格者数がすべて100人を超えることです。今では当たり前のことですが、ほんの10年前までは夢のような数値と言われていました。

都立 千葉 埼玉 都立外 コメント
1990 187 156 109 906 前回のトリプル100
1991 160 139 99 931
....
1994 111 127 96 1015 前回の都立100人超え
1995 94 116 105 1031 前回の埼玉県100人超え
....
1997 81 107 68 1077 前回の千葉県100人超え
1998 64 87 64 965
....
2008 74 93 87 845
2009 65 81 101 832 埼玉県復活100人超え
2010 90 103 89 910 千葉県復活100人超え
2011 99 88 104 950
2012 105 120 114 960 復活のトリプル100
2013 140 132 115 970
2014 138 113 104 959
2015 138 130 100 1038
2016 176 152 114 968

 1998年から2008年までの実に11年間、都立、千葉県、埼玉県のいずれも100人を超える合格者が出せませんでした。当時は千葉県も埼玉県もまだまだ公立優勢の時代で、地元の私立進学校は成長していませんでした。東大に行くには東京都内の私立を経由する必要がありました。いわゆる教育格差絶望社会の時代です。
 都立も千葉県も埼玉県も所属進学校の建て直しを始めました。そして、それぞれの象徴的な成果が100人合格であったのは確かです。