都立2016 - 都立併設校

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※この記事の投稿日は4月3日です。

校名 卒数 東率 早率 慶率 調整率 前年率 左位 増減率
39 都立武蔵 1xx 11 5.8 26.2 11.0 5.76* 2.99 77△ 92.66
68 両国 1xx 2 1.0 31.1 12.8 3.49 2.41 92△ 44.41
92 富士 1xx 2 1.0 17.8 8.4 2.27 0.67 −△ 238.61
96 白鴎 2xx 5 2.2 18.6 3.9 2.19 0.73 −△ 198.63
115 大泉 1xx 1 0.5 14.5 3.1 1.32 1.23 142△ 8.05

 今回は都立併設校の実績を紹介します。併設校は中学募集と高校募集を双方行う学校です。特に公立高校の場合、先取り教育や成績別クラスは制限されますから、中学入試で優秀な生徒を確保しても、高校入試で募集する一般公立中の生徒と履修進路を合わせるために、中入生を効率良く学習させられません。
 両国の場合、ブランド的に、日比谷、小石川と対等ですが、中学募集と高校募集を行っているため、中入生と高入生のどちらを優先にするか判断できず中途半端になっているという指摘があります。これが私立校であれば、中入生と高入生を完全別カリキュラムにしたり、成績別クラスを導入して、優秀な生徒はさらに伸ばし、進路が遅れている生徒には補講を提供して弱点を克服させることができます。
 ところが、同じ併設型の都立武蔵が今年躍進したことから、併設型だけで不利になるとはいえないようです。周りとの競合校を考慮する必要がありそうです。
 ただ、両国が不振に見えるのは東大合格者数が思ったより伸びていないだけで、早大率と慶大率では都立武蔵を上回っており、上位層はそれなりに厚いと思われます。今年一期生の大泉を除けば、併設型は東大早慶調整率が大幅に上昇しており、都立併設校も今後は無視できない存在になりそうです。
 実際、私立一貫校でも、本当の上位校はすべて併設型です。灘、開成。そして、女子校でも豊島岡は高校募集も行う併設型です。進学校の本当の王道は併設型なのかもしれません。