※この記事は6月21日に書いています。
今回は、早慶と旧帝大のいずれかで二桁合格を達成した進学校の地区別校数を紹介します。
位 | 都道府県 | 2010年人口 | 校数 | 百万人当たり |
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1 | 東京都 | 1316万人 | 120校 | 9.12校 |
2 | 奈良県 | 140万人 | 10校 | 7.14校 |
3 | 佐賀県 | 85万人 | 6校 | 7.06校 |
4 | 神奈川県 | 905万人 | 62校 | 6.85校 |
5 | 福岡県 | 507万人 | 25校 | 4.93校 |
6 | 北海道 | 551万人 | 26校 | 4.72校 |
7 | 埼玉県 | 719万人 | 33校 | 4.59校 |
8 | 山形県 | 117万人 | 5校 | 4.27校 |
9 | 広島県 | 286万人 | 12校 | 4.20校 |
10 | 愛知県 | 741万人 | 31校 | 4.18校 |
早慶を加えることで首都圏の都県が上位に来るようになりました。東京都1位、神奈川県4位、埼玉県7位となっています。東京都に優秀な進学校が集まっていることに異論は少ないと思いますので、東京都が1位でも問題ないでしょう。早慶によって校数が大幅に増えましたが、東京都の人口を加味すると、早慶を対象することで初めて、評価校の裾野が広まり、評価精度も高まります。神奈川県が4位、埼玉県が7位という点からも、早慶が加わった影響はそれほど突出したわけでなく、逆に、早慶を加えないと、首都圏の進学校は人口比に対する評価精度が上がらなくなります。
また、奈良県や佐賀県、山形県など、人口が少ないにもかかわらず、県下に旧帝大二桁合格校が多数ある県も上位に来ています。
位 | 都道府県 | 2010年人口 | 校数 | 百万人当たり |
---|---|---|---|---|
2 | 奈良県 | 140万人 | 10校 | 7.14校 |
20 | 兵庫県 | 559万人 | 19校 | 3.40校 |
22 | 大阪府 | 887万人 | 27校 | 3.04校 |
24 | 京都府 | 264万人 | 8校 | 3.03校 |
25 | 和歌山県 | 100万人 | 3校 | 3.00校 |
42 | 滋賀県 | 141万人 | 2校 | 1.42校 |
一方、早慶の恩恵を受けない関西地方について考えてみます。奈良県は2位で突出していますが、兵庫県20位、大阪府22位、京都府24位、和歌山県25位とちょうど平均的な位置にあります。関西地方は、地元旧帝大が二つもあるため、旧帝大だけでかなりの優秀層が吸収されてしまいます。関西地方の場合、旧帝大だけでも十分に評価精度が上がるものと思われます。