進学校トリクルダウン現象 - 順位ごとの東大合格者数

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※この記事は3月1日に書いています。

 いよいよ3月2日発売の週刊誌でMARCH合格者数の集計が始まります。その次の週は国立大学、その次の週は早慶と2015年の情報が加わります。
 その前に『進学校トリクルダウン現象』についてまとめようと思います。実はこの企画は、公立高校を立て直すには、エコヒイキであって、公立トップ校を重点整備することで、一時的に優秀層の集中が起きても雁行現象で二番手三番手以後も成長して、進学校の裾野が広がるという現象を説明するために考えていました。半年前なら「トリクルダウン」もアベノミクスのキャッチフレーズだったのですが、最近、どうもピケティ理論とかで、トリクルダウンが機能しないのではないという批判もあり、この用語の賞味期限が切れそうなので、グループ合同選抜制度での、国私立躍進を例にまとめてみたいと思います。

1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996
1 157 162 141 162 167 155 191 201 171 197 170 158
2 100 102 96 115 113 102 102 126 104 105 110 103
3 82 98 81 78 94 100 96 114 96 90 107 102
4 73 97 79 77 75 95 90 95 85 87 101 93
5 72 74 75 73 66 88 70 85 75 83 84 90
6 62 73 71 72 65 67 70 81 59 70 72 83
7 59 64 56 55 63 65 65 78 54 66 70 66
8 46 59 54 52 62 60 59 74 51 65 68 60
9 42 49 50 48 53 57 51 59 50 64 63 53
10 40 42 49 36 45 56 46 56 48 58 57 47
1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996
11 21 30 34 28 39 42 44 53 48 47 55 47
12 21 18 27 26 36 28 40 42 47 41 47 45
13 18 17 27 21 30 26 36 39 47 35 47 40
14 14 15 20 18 27 23 30 38 41 35 38 37
15 12 12 18 17 24 19 19 20 28 26 22 31
16 8 9 8 11 16 17 16 18 22 22 18 23
17 7 7 8 9 13 14 15 16 19 19 13 15
18 5 6 8 8 12 14 13 15 17 19 12 15
19 5 5 8 7 10 10 12 14 16 11 11 12
20 4 5 8 6 10 9 11 11 14 11 11 12

 上記の表は、首都圏の国私立による東大合格者数の順位です。大切なのは、学校名でなく順位と東大合格者数の対応です。例えば、1985年の1位は、157名合格、5位は72名合格、10位は40名合格という情報が大切です。
 学力に自信のある受験生は通常は一番優秀な生徒が集まる学校を目指します。ところが、その学校だって、募集定員の制限がありますから、無制限に受け入れることはできません。となると、2番手校を目指すことになります。そこが難しいのであれば、3番手となります。もちろん、校風や通学時間を加味して、順番に志望校を決めるわけではありません。中学受験に優秀層があふれてくると、上位校だけでなく、中堅校まで優秀層が浸透して全体の底上げが行われます。これが、「進学校トリクルダウン現象」です。
 1位、2位の学校は、それほど伸びていると思えません。既にグループ合同選抜制度の初期の頃から飽和状態でした。4位から10位までは10名程度増やしているようです。
 一番、トリクルダウンが始まったのは11位以下の学校です。特に、15位の学校は、当初は12名だったのが、グループ合同選抜最終年では、31名まで伸ばしています。20位の学校も1985年4名程度だったのが、すでに1989年には二桁合格になっています。