私学躍進史 - グループ合同選抜時代に躍進した高校

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※この記事は11月03日に書いています。

 今回は、都立崩壊の象徴となったグループ合同選抜時代(1985年〜1996年)に注目します。グループ合同選抜時代の前年1984年から1996年の13年間の最高合格数と二桁合格の回数を紹介します。

校名 初二桁 人数 最高 人数 最終 回数 増加
1 ○開成 1984 13x名 1992年 20x名 1996年 13回 +67名
2 東京学芸大附 1984 11x名 1988年 11x名 1996年 13回 +5名
3 ○麻布 1984 9x名 1992年 12x名 1996年 13回 +32名
4 △筑波大附駒場 1984 8x名 1996年 10x名 1996年 13回 +13名
5 ○武蔵 1984 8x名 1984 8x名 1996年 13回
6 栄光学園 1984 6x名 1988年 7x名 1996年 13回 +16名
7 △筑波大附 1984 5x名 1989年 6x名 1996年 13回 +15名
8 駒場東邦 1984 4x名 1994年 6x名 1996年 13回 +20名
9 桐朋 1984 3x名 1986年 6x名 1996年 13回 +26名
10 桐蔭学園 1984 3x名 1992年 11x名 1996年 13回 +77名
11 桜蔭 1984 3x名 1996年 9x名 1996年 13回 +61名
12 聖光学院 1984 2x名 1992年 5x名 1996年 13回 +29名
13 ○海城 1984 1x名 1995年 6x名 1996年 13回 +48名
14 巣鴨 1984 1x名 1992年 7x名 1996年 13回 +64名

 グループ合同選抜時代の前年から二桁合格をしていた高校は14校です。この時代の躍進校といえば、桐蔭(+77名)、開成(+67名)、巣鴨(+64名)、桜蔭(+61名)、海城(+48名)です。開成と桜蔭は学校群時代にも躍進していたので、二時代にわたって躍進校となります。また、桐蔭はこの時代に三桁合格校となりました。海城と巣鴨はスタート時点は10名台の合格者数しかなかったので、グループ合同選抜時代の躍進校としては代名詞的存在です。国立大附属(学附、筑駒、筑附)はこの時代には実績は高止まりします。麻布、桐朋、駒桐は緩やかな成長、聖光は当時としては目立ちませんが、今の基準であれば大躍進と言えるでしょう。

校名 初二桁 人数 最高 人数 最終 回数 増加
15 お茶の水大 1985年 2x名 1990年 2x名 1996年 12回 +5名
16 ○浅野 1988年 1x名 1994年 2x名 1996年 9回 +15名
17 ●女子学院 1989年 1x名 1996年 3x名 1996年 8回 +15名
18 ○早稲田 1989年 1x名 1989年 1x名 1995年 2回
19 ○暁星 1989年 1x名 1994年 1x名 1996年 7回 +9名
20 ●雙葉 1989年 1x名 1991年 1x名 1993年 3回 +2名
21 ●フェリス女 1989年 1x名 1990年 1x名 1995年 7回 +7名
22 ○市川 1990年 1x名 1990年 1x名 1990年 1回
23 ◎東邦大付東邦 1992年 1x名 1992年 1x名 1992年 1回
24 ○城北 1993年 1x名 1993年 1x名 1996年 2回
25 創価 1993年 1x名 1993年 1x名 1996年 3回
26 ○芝 1993年 1x名 1993年 1x名 1995年 2回
27 江戸川学園取手 1996年 1x名 1996年 1x名 1996年 1回

 上記の表はグループ合同選抜時代に初二桁か再二桁を達成した高校です。浅野と女子学院は躍進の兆しが見られますが、他の二桁合格は東大の募集定員増に助けられ面もあります。