七帝大相当率2011年から2014年まで集計終了

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 2013年と2014年で、七帝大率とその補正版である七帝大相当率で地方校の評価も目処がたったので、8月から2012年と2011年の集計も行っていました。卒業生数と旧帝大(7大学)、早慶、参考に一工の合格数と12個の項目を全国1000校以上に対して、土日に少しずつ集計していました。さすがに古いデータなので入力作業のモチベーションは高くなく、思ったより時間が掛かってしまいました。とにかく、これにより2011年から2014年までの4年分のデータの蓄積ができました。
 4年前といえば、ちょうど東日本大震災の年で、集計用に使った週刊誌の表紙も、いつもの胴上げ光景と違い、震災の写真でした。集計後データを眺めた印象では、大学合格実績は短期的には振幅を繰り返しつつも長期的には一定の傾向で増減しています。4年経つといろいろ変わるものだと実感します。
 特に地方では、法改正により公立中高一貫校の設立が認められるようになり、ちょうど2011年前後から中高一貫一期生が卒業の時期になり、この4年間はその真価が周知される期間でした。2015年も地方ではこの公立中高一貫校が軸になっていくでしょう。
 一方、首都圏も2011年の白鴎から始まり、2014年までに、既に6校もの都立一貫校が実績を出し始めました。首都圏の場合は、都立一貫校だけでなく、学区が行政区で分断された公立校、首都圏すべてが学区の私立校、中学受験、高校受験、受験日程など複雑な要因で年々状況が変化してます。
 確か、このブログをはじめたときは3つの100が一つの目安でした。3つの100とは、都立校の東大合格者数、埼玉県の東大合格者数、千葉県の東大合格者数が全て100を超えることです。今は当たり前の数なのですが、2011年当時では冗談のような数でした。それだけ、この4年間に限定しても状況は変わっています。
 七帝大相当率の連載は、まだ、九州地方8県と、関東地方7都県の紹介が残っています。特に関東地方は一つの都県だけで、七帝大率1%を超える高校が数十校にも上ります。時期的に年末からの中学受験シーズンに掘り下げて紹介する予定です。
 そして、2015年はまた新たしい状況が生まれると思います。来年は2011年から2015年という、ちょうど高校受験の4年周期を網羅した分析が可能になります。4年周期とは、2011年の大学合格実績を判断材料にして志望校を決めた受験生が2012年に入学して、そして3年後の2015年に卒業して大学実績を出すということです。このように高校受験では4年周期が一つの目安となります。