広島大学と七帝大相当率 - スーパーグローバル大学

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※この記事は9月27日に書いています。

 今回から、記事『優先旧帝大とは - 東大、京大エリア』のコメント欄で要望があった広島大学を扱いたいと思います。私自身も拠点性という意味で、当初、七帝大率の指標に広島大学を加えることも検討したのですが、広島大学を加えるとなると、偏差値的に同等かそれ以上の大学も対象にする必要性があり、そうなると収集が付かなくなり、とても、個人ブログで長期間集計対象にできるとは思えません。したがって、七帝大という枠組みに限定することにしました。
 七帝大率の発想として、上位高校の評価は、難関大学の合格率で測定できます。ただ、率が低くなってくると、どうしても年度による好不調や偶然の要素が大きくなってくるので、評価精度が低下します。そこで、次の難関大学の合格率を指標に加えます。ここで注意が必要なのは、同じ重みで指標に加えると、難易度の易しい大学への合格率が高い高校が相対的に有利になるので、後から加える大学に適度な加重値を設定して、全指標に占める比率を低く抑える必要があります。このように定義した指標の特徴は、上位行の相対順位に大きな変化がなく(理想的には変化を起こさず)率が低い高校間の比較で精度がどんどん高まっていくことです。
 この連載では、七帝大率の延長として、広島大学を8番目の大学として指標に加え、相対順位がどのように変化するか紹介してきます。

  • 七帝広大率=七帝大率+広大率÷8
  • 七帝広大相当率=七帝大相当率+広大率÷8

 ところで、スーパーグローバル大学*1の発表があったようです。余談ですが、なぜ横文字を使うのでしょうかね。「国際化推進大学」ぐらいにしてほいです。さて、スーパーグローバル大学トップ型13校を紹介します。

地方 旧帝大 スーパーグローバル大学トップ型 参考:百万人都市
北海道 北大 北大 札幌
東北 東北大 東北大 仙台
関東 東大 東大、医歯大、東工大、筑波大
早大、慶大
東京、横浜、川崎
さいたま
中部 名大 名大 名古屋
近畿 京大、阪大 京大、阪大 大阪、神戸、京都
中国四国 広大 広島
九州 九大 九大 福岡

 本来、旧帝大を各地方の拠点大学として位置づけるのであれば、中国四国地方帝国大学が設立されず、近畿地方に2大学あるのは、地域均衡の点ではよろしくありませんでした。帝国大学を拡大する前に、帝国大学制度そのものが解体されてしまったので、今となってはどういう方針であったのか分かりません。
 その代わりというわけではありませんが、9月26日にスーパーグローバル大学の指定がありました。そのなかで中国四国地方の大学として広島大学が選ばれました。このように広島大学は、偏差値が高いだけでなく、拠点性のある大学と言えるでしょう。

*1:スーパーグローバル大学創成支援|日本学術振興会: http://www.jsps.go.jp/j-sgu/kekka.html